一輪(詩)

長い螺旋を 辿ってきた
今宵の鐘は ぬくもりを伝える

儚いかけらを 集めてきた
今宵最後の ひとつを受け入れ

咲いた 額の中に咲いた 一輪を
がんばりすぎないほどに 続けていこう


朝から夜は 長いようで短い
これから先は 短いようで長いから

雀の音や 5時のチャイムとか そこにあるものを
普通に受け入れ 普通を吐き出す それでいいだろう

咲いた 額の中に咲いた 一輪を
がんばりすぎないほどに 続けていこう