テロの定義が狭いNHK
>「シリア解放機構」が政権を握るということであれば、それは国際社会が「国際テロ組織」だと指定していたものがアフガニスタンに続いてシリアでも政権を担うようになってしまう。
>本来、民主化を目指していた「アラブの春」が、そうした国際社会にとってテロ組織だと見なされているものの統治を招いてしまったということは、極めて悲劇的なことだと思います。
とNHK記者。だがさて、その”国際社会”から見た価値観は本当に正しいのだろうか。
現政権側にとっては確かに”悲劇的”だろう、何しろ自分達が支持する体制が失われるのだから。しかし彼らが主張する「テロの定義」のみに拘っていては、事の本質を見誤る。
そもそもテロとは「脅し」の意。
アサド政権が全くテロリズム的でなかったなら、その圧政に恐怖する民衆の中から政権奪還を目論む輩も出て来なかっただろう。
イスラエルはテロ爆撃で、同じテロリストのハマスを抑え込もうとし、ウクライナもロシアのテロ侵攻にテロで応じている。
かつて日本は真珠湾をテロ攻撃し、それに対してアメリカは原爆を含む無差別空襲テロで報復した。当時は”国際社会”の多くが事実上のテロリスト国家だったので、世界大戦も2度起きたのである。
体制側は反体制側をテロリストと規定するが、自分たちのテロ行為は誤魔化そうとする。シリアでも、今度は新政権に歯向かう者がテロリストと見做される事になるだろう。
無論、理由が革命だろうが正義の実現だろうが、あらゆる暴力肯定主義は愚行であり是認されるべきではない。そもそも、暴力は問題を先延ばしこそすれ解決はしない。暴力によって権力を得た者は、同じく自分たちへの暴力的転覆工作を恐れ、いずれまた強権的支配を志向しやすくもなる。
報道機関が政府側からしか世を眺めないなら、大衆も偏見から抜け出せず、似たような歴史を繰り返す事になる。
こちらの方が余程、”悲劇的”ではないだろうか。
以下、弊サイトより抜粋。
過激派や軍人や自他殺厳罰死刑軍拡の同調者は「脅/殺せば解決」と洗脳された潜在的テロリスト。彼らも低水準教育の犠牲者。
人物の本性成熟度を見極めるには体罰死刑中絶安楽死核武装等の是非を問えば良い。浅慮で問題解決力の低いコミュ障ほど即座に賛成。
極右極左はいずれも偏狭思想に嵌り易い政治不信な暴力主義者、同じ穴の貉。自国家体制に満足なら右、不満なら左に日和る。
「対話より圧力」「体罰必要」な外交素人教育素人に真に必要なのは、「武力ではなく交渉力議論能力」「他人の前に己の教育」。
戦争は国家間のテロ。為政者の失政を国民が尻拭い。軍拡は傲慢横柄未熟な政治家の気を大きくさせ交渉力を弱め危険度を高める。
「戦えば国を守れる」は国民の生命財産よりも国体プライド既得権益を優先する洗脳された国粋主義者の偽善欺瞞。盲従は愚の骨頂。
民主制は多数派による短期独裁、専制は少数派による長期独裁。いずれも一長一短、程度問題。有権者の質(≠量)が民の幸福を決定。
民度が低いうちは民主政は衆愚政化・長期独裁化しやすい。成熟すれば自ずと民主化・多党化・短期化。早めるのは偽善。
暴力的民衆から暴力的政権を生じるのが真の民主主義。テロは人権主義の敵。「民主主義への冒涜だ挑戦だ否定だ」は偽善欺瞞。
政治(投票・選挙)に関するよくある勘違いkanjo.g1.xrea.com/shukyo.htm#4