自由概念が未熟な東京新聞社説
読売の社説と同様に、自己矛盾した偽善的な論調。義務教育で哲学を教えない社会では、新聞社に勤める人物ですら、このように自由論・因果論に係る考え方が貧弱となる。
>前県議は生前ネット上で誹謗(ひぼう)中傷され、死後も続く。言論の自由を守るためにも中傷を放置すべきではない。
中傷を放置すべきでないのは正しいが、その目的が「言論の自由を守るため」というのは筋が通らない。何故なら、中傷もまた言論の自由の範疇だからだ(論拠詳細は弊サイト)。
>「心の殺人」ともされる中傷投稿の責任は徹底的に追及されるべきだ。
虚偽情報を盲信し拡散するのは、内心・思想・信条・表現の自由。どれほどメディアリテラシーが低く病的な人格障害のある人物にも、言論の自由はある。言論を規制しても問題は解決しない。必要なのは教育・治療だからだ。
なお、自殺の原因は中傷者にはない(論拠詳細は幣サイト)。
>人権や個人情報を侵害するネット投稿を迅速に削除するための情報流通プラットフォーム対処法が今春にも施行されるが、広告収入を得るための組織的な虚偽投稿は増える一方で、法規制が効果を上げるかどうかは楽観できない。
何よりも規制すべきは「物理的に人権侵害をする行為」。SNS等への投稿行為そのものは、それがどんな内容であれ人権侵害に該当しない。ただの便所の落書きに人を殺す作用・能力はない。これをあると考えるのは論理飛躍・思考停止である(論拠詳細は幣サイト)。
落書きを盲信するまでは自由。それを実際の人権侵害行為に移そうとする者だけを、監視し取り締まるべきだ。その目的は当然、啓蒙・教育・治療である。
落書きを消す事は、その「教育・治療が必要な人々を野放しにする行為」に他ならず、問題解決に繋がらない。それに、下記でこの社説自身が否定する「公権力による言論規制」の是認にも繋がる。
>人を傷つける言論の自由など存在しない。自由をはき違え、誹謗中傷が放置されれば、公権力による言論規制すら招きかねない。
傷付く原因は、傷付く本人の解釈。解釈の自由にも責任が伴う(論拠詳細は弊サイト)。自由をはき違え、誹謗中傷が排除されれば、公権力による言論規制すら招きかねない。
以下、弊サイトより抜粋。
どんな情報もその取捨対処は受信者の自由。解釈の自由にも責任が伴う。解釈の結果(誤解不快等)の原因は発信者にはない。
未熟な解釈者ほど己の選択結果を表現者に責任転嫁。他者に不自由(規制等)を与えるから自らも不自由(怒り等)を得る。
自由度多様性の高さは精神成熟の証。最大限保障し問題の早期発見等に活用が吉。民度の低い集団ほど不都合な情報存在を嫌悪排除。
雑言等は不遇な未熟者の自己投影・同属嫌悪。表現狩り等で自由奪えば却って暴発。必要なのは排除処罰ではなく治療教育。
犯罪者予備軍や人格障害者ら心を病んだ不幸者無教養者は皆いわば一次被害者。彼らを救済しないから二次被害が発生。
真に救済すべきは精神的未熟なまま放置されている加害者。被害者のみの保護ケア救済に終始するのは偽善的自己満足。
人に歴史あり。同遺伝子同環境で同経験を経れば誰もが同タイミングで同じ過ちを犯す。その想像力がない者ほど当事者を非難。
低水準教育の犠牲者に必要なのは憎しみ(情報遮断・処罰・排除・放置)ではなく愛(情報共有・高水準教育・精神治療・救済)。
自他殺願望の原因は「死ねば解決」という勘違い錯覚テロリズム虚無主義。その洗脳からの脱却に必要なのは幅広い知見。
適切十分な人権概念・判断力・問題解決力を習得した者は、どれほど劣悪な環境にも適応し希死念慮はおろか自己嫌悪すら抱かない。
同じ原因は常に同じ結果を生む。時に結果が異なるなら、それは原因ではなく主観的な理由や動機条件言訳口実根拠切欠発端相関。
原因ではない表層的事象の解消は偽善・自己欺瞞。根本的解決にならない。故に、仮に貧困を無くしても富豪が罪を犯す。
Aの誤報でBが誤信した時、「誤信の原因」はBに何%?答えはそのまま回答者の精神成熟度を表す。情報源は誤解の原因に非ず。
AがBを挑発しBに殴られた時、「挑発した原因」「殴った原因」は其々Bに0%と100%。動機口実切欠は原因ではない。
Aが命令しBがそれに従った時、「命令した原因」と「従った原因」は其々AとBに100%。行為の原因は常に行為者にある。
AがBを咎めBが自殺した時、「咎めた原因」「自殺の原因」は其々Aに100%と0%。曖昧な善悪論ではなく因果論で語るべし。
感情を含むあらゆる体験の根本原因は体験者自身の固定観念自分ルール思い込み先入観。それが変わらない限り似た体験を繰り返す。
肉体的苦痛の原因は加害者でも、精神的苦痛の原因は被害者本人の固定観念にしかない。因果を誤認する限り争いや苦悩は止まない。
執着するほど感情も強まる。新たな体験に必要なのは新たな知見。諸問題解決に、学校では教えない感情自己責任論を。