9条信者を同属嫌悪するトンデモ右翼思想信者
引用は岩田温氏。この御仁もネトウヨ論客として夙に有名。極論が多く、論理飛躍・自家撞着が酷いので反論してみた。
>なぜ、憲法9条を維持し続ければ日本の平和が守られるのか、そこに合理的な説明は何もない。
合理的な説明ができない人にしか話を聞いてないか、合理的説明を聞いても本人がそれを「合理的」と理解していない可能性。「何もない」はチェリーピッキングに思考停止した者が多用する極言でもある。
>だが、国防は宗教とは異なる。
だが、それがいわば”テロリズムという名の宗教の一宗派”であることは、noteの”「戦えば国を守れる」という思い込み”を10まで読んだ聡い人なら大方察しが付くだろう。その最たる教義は「殺せば解決する」。恐ろしいのは、この手の宗教信者は自身が洗脳されているという自覚がないことだ。
>しかし、彼らは論理的な説明を一切拒絶し、自らの信仰の正しさを語るばかりであった。
説明能力の低い人たちばかりに説明を求めているか、自身が論理的に理解するのを拒絶している可能性。「一切」もまた極論好きが良く使いたがる単語だ。
そもそも真に虚心坦懐に猛勉強すれば自ずと関連資料や専門書類を多読精読するので、「どんな理屈で9条がどの程度平和に貢献するのか」くらいの内容は理解できる筈。批評に値しない一部の妄信的な人々の論いに終始する彼の姿勢から察するに、その辺りの基本的な傾聴力・論理力や探究心・本気度が足りないように見える。政治学者として力量不足と言わざるを得ない。
>論理以前に事実が「平和憲法」という信仰が虚妄、幻想に過ぎないことを明らかにした。仮に、憲法9条が一国の平和を維持し、他国の侵略を妨げるとするならば、憲法9条が存在すればウクライナの平和が維持できたことになる。
支離滅裂。現ウクライナ憲法に9条のような条項は存在しないのだから、ロシアに侵攻されたという事実は「”平和憲法があれば平和維持できる”は虚妄・幻想」の証明にはならない。
>だが、誰もウクライナに憲法9条が存在しなかったから、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が侵略を決断したとは考えないはずだ。
直接的には自国政府を制約する憲法の本質を理解していれば、この引用文の「ウクライナに」はまず「ロシアに」となる。当然、ロシアに平和憲法は存在しないので、プーチンの侵略決断を後押ししやすい。
だがウクライナ側だけに9条があった場合でも可能性は0ではない。周知の通り、交渉能力の乏しい者ほど武力に頼るし、武力に依存する者ほど交渉能力は下手になる。武力的後ろ盾があることで甘えが生じ自己本位になり強気になるので、交渉相手の反感を買い決裂しやすい。よって、9条があればウクライナの態度もより紳士的かつ柔軟になり、ロシアに「侵略する口実」を与えなかった可能性は否定できない。
引用文の「誰も~とは考えない」という極端な表現もまた、「そう考える者」の存在を根拠なく脳から排除しているだけで、彼自身の希望的観測の域を出ない。一種の現実逃避だ。
今回の軍事的衝突は「平和憲法がない国家ほど戦争しやすい」を証明したが、彼のように結論ありきの曲解に固執し過ぎると「平和憲法があっても戦争になる」等と倒錯する羽目になる。
トランプ支持者を始め世界中のネトウヨは、異見に聞く耳を持たない傾向が高い。都合の悪い情報をシャットアウトしがちな彼らも、低水準教育の犠牲者だ。義務教育で哲学・心理学を教えないから、傾聴力・想像力・自制心・倫理観・論理的思考力・メディアリテラシー・問題解決力が低くなる。極論を多用するのも、論理的思考力が低い証拠である。
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