”社会的孤立”は原因ではなく結果
https://chuokoron.jp/society/119226.html
>このような自己顕示欲の発露として起こされる犯罪の背後には、社会的孤立の深刻化という問題が潜んでいる。
>社会的孤立から生ずる諸問題は、自殺の背景要因としても注目されている。社会的孤立は、そもそも社会的存在である人間から、その正常な判断の基盤を奪ってしまうのである。
潜んでいないし、奪わない。反社会的な一部の人間にとって、人との接触をなるべく避ける方が心地よい環境なだけだ。孤立化は原因ではなく、結果あるいは相関に過ぎない。
ネットやその他メディアはおろか郵便制度や各種インフラすら未整備だった時代の”孤立化”に比べれば、高度情報化した現代社会では寧ろ孤立する方が難しい。
犯罪の背後に潜んでいるのは、常に低水準教育という問題だ。教育素人が育児をする私教育の欠陥を補完すべき公教育が低レベルなので、その皺寄せを食った犠牲者がやがて犯罪者になる。
この記事で挙げられている「交友関係がない」「無職・収入ゼロ」も、犯罪とは相関関係であって因果関係ではない。受けた教育レベルが高ければたとえ「交友・収入がゼロ」であっても犯罪に手を染めないし、逆に低ければ「交友・収入が膨大」であっても罪を犯す。
”社会の孤立化”を口にするのは、本質をまだ理解していない人だ。低水準教育の問題が眼中にないので、本質論ではなく現象論に終始し、正解が分からないまま犯罪者予備軍が置かれた環境因子に”答え”を求めているに過ぎない。
故に「孤独・孤立対策担当室」を設けたところで問題解決はしない。例え彼ら(犯罪者予備軍)に集団に属(或いは相談を)するよう誘ったところで、断られるのがオチだ。彼らが集う時は類友の法則に従い、似たような犯罪者傾向のある仲間同士でつるむ。真に設けるべきは彼らの人間不信や反社会的人格を払拭・矯正する為の「低水準教育対策室」である。
対処療法ではイタチごっこ。必要なのは根幹治療。
さて、専門家ですら因果を誤認してしまう原因は何か。その答えもまた低水準教育である。
義務教育で哲学・心理学を教えないから、想像力・自制心・倫理観・論理的思考力・メディアリテラシー・問題解決力が低くなる。高水準教育≠高学歴。低水準教育下では幾ら高IQでも情報分析力・問題解決力・倫理観・自主性・先見力・適応力の低い人格に育つ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?