視野狭窄したネトウヨジャーナリスト
有本香氏と言えば保守系のメディアでしかお目に掛かれないネトウヨジャーナリスト。気の毒なことに、バイアスが強過ぎて事件から2週間経つのにまだ事の本質を会得できていない様子。
以下、最初の発言は警察OB、それ以外は有本氏の記述。
>「日本以外の国なら、あの容疑者は現場で射殺された可能性が高いのです。その場合『供述』などない」
まるで射殺するのがマトモと言わんばかりだが、それでは動機も経緯も明らかにならないので社会は何も学習せず、類似事件が繰り返されるばかりだ(アメリカが典型例)。国家自ら「殺せば解決」で思考停止していては、「同じように短絡する国民」が後を絶たない。
まともな国家なら、緊急時でも可能な限り非殺傷武器で対応すべく創意工夫すべきだろう。
>わが国にとっての最重要人物なのだが、その人をかくも無防備な中に置き、むざむざ殺害させたことは、「国家の恥辱に値する」といって過言でない。
確かに国の恥だが、そもそもそのような日本になったのは、平和ボケした保守論客たちが安倍氏を支えてきた結果でもある。勿論、当の保守思想家たちはまさか自分達がボケている等という認識はない。それどころか、敵対勢力に己を自覚なく投影して「平和ボケだ」と批判するのが関の山。彼らは「それほど平和ボケしている」のだ。
別記事でも述べたが、彼らが警備体制のみを論うのは責任転嫁に過ぎない(1発目の直後にしゃがまなかった平和ボケhttps://note.com/kanjoj/n/nf4102917f76e)。
>容疑者が捕まってすぐペラペラ「供述」したことをうのみにして、報道が統一教会一色になることもまた危険だ。
供述内容の疑問点を具体的に挙げることなく「捕まってすぐペラペラ」等と表層的な事象のみに言及する辺り、逆に彼女が陰謀論めいたことを鵜呑みにしている可能性が透けて見える。それこそ危険な兆候だ。
>「なぜ、そんな警備になったのか」を徹底して明らかにすべきだ。メディア側もその点を厳しく追及すべきで、さもなければ再発しかねない。
甘い警備の理由は既に明らかで、「平和ボケ(油断)していたから」である。少なくとも直前に容疑者に「声掛け」が出来ていれば、結果は違ったかも知れない。これはハードや制度や警備員数の問題ではなく警備に当たる者一人一人のソフト、心構え、態度、想像力、先見力、洞察/観察力の問題だ。
それよりも安倍氏を始めとする政治家の黒い交際関係や極右カルトの被害の実態、そして背景にある低水準教育を追及すべきだろう。警備体制の見直しに終始していては、肝心の「カルト被害者の憎悪や怨恨や殺意」は防げない。尤も、それらを「どうやって防げば良いか分からない」から警備の欠陥にしか目が行かないのだろうが。
>その人数規模が、今回の奈良のケースでは他地域に比べ何倍も違ったというのである。
抽象が過ぎるのでもう少ししっかり裏を取って、客観的データを出して論じるべきだろう。これではジャーナリズムではなくセンセーショナリズムである。
>本件を機に、国内の治安維持体制を見直してはいかがか。
それよりも教育を見直すべきだ。あらゆる社会問題の根本原因は低水準教育にある。少なからぬ人々がその偽善に無自覚なまま、まさに有本氏のようにトンデモ右翼思想に傾倒し短絡思考に陥るのも、原因は低水準教育。
それを正さない限り、類似事件は何度でも起こり続ける。
低水準教育や高水準教育の何たるかは弊サイトをご参照。
トンデモ右翼思想によくある論調と特徴 http://kanjo.g1.xrea.com/mindo.htm#4