名探偵コナンの「真実は一つ」は虚偽である
名探偵コナンが「真実はいつも一つ^^b」と言えるのは、彼が作者である青山剛昌氏(物語の神)が創造したフィクションの世界の住人だからだ。
我々の住むノンフィクションの世界においては、真実は無数・無限に存在する。
何故なら、人知は有限で、客観は「共有された主観」に過ぎず、真実・事実・史実・現実・真相・真理・実相・実態etcは全て解釈・主観だから。
故に、テーマやその枠の取り方次第で無限に存在し、真偽不明なことは不明としか、或いは(時空的に遠い場所での出来事、統計学や量子の世界等においては)確率や可能性でしか語り得ない。「シュレーディンガーの猫」の思考実験もそれを示唆している。
なので「真実は1つ(そしてそれを知るのは我(ら)也)」という虚構・フィクションに視野狭窄・思考停止し執着し自己陶酔する者ほど、その矛盾性(煩悩、争い)を多く体験することになる。
その者が固執する「唯一の真実」は、数ある真実の中の一つに過ぎない。
事実と虚構が巧妙に入り混じった高度情報化社会の今、情報分析力の重要性は増す一方。フィクションは漫画や映画のようにあくまで我々の人生・ノンフィクションを豊かにするツールとして楽しむもの。白黒思考に陥らないよう、日頃から両者を見極めるだけのメディアリテラシーを鍛えましょう。
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