リサイタル
なんとなく使ってることばは数多くありますが、今日は、リサイタル。
演奏会のことみたいだけど、コンサートとどう違うの?
リサイタルは、聴衆の前で朗誦を行う意味のラテン語のreciteから発生した語であるが,現在ではむしろ演奏会の一形式である独唱会または独奏会を表す音楽用語として使われている。今日では演奏者2~3人の小規模な音楽会もこの名称でよぶ傾向にある。この語が独奏会の意で用いられた初例は、1840年6月9日ロンドンで開かれたリストのピアノ演奏会の予告においてであるといわれている。
Concert は音楽会。演奏会のことで、狭義では、リサイタルと区別して、合奏や合唱の会をいうみたいです。似た字面のconcertoコンチェルトは協奏曲です。どう見ても語源が同じなんですが、意味するところの広さがずいぶん異なっています。どういうことなんでしょう。
コンチェルタート(concertato)様式は、通奏低音の上で、器楽グループまたは声楽グループが一つの旋律を共有して、たいてい交互に奏でるような演奏様式または曲種のこと。
ということで、コンチェルトの語源はここにあるものだと思われます。
イタリア語のコンチェルト(協演)の派生語であり、本来は「コンチェルト風に」「協演する方式で」ほどの意味であった。コンチェルタートという用語は、ほとんど決まって形容詞的に使われる。
共通の起源とおもわれるラテン語のconcertoは、「論争する」「競い合う」という意味です。共にという意味のconとcertoに分けられるようで、certō は形容詞としては「確かな」、名詞としては「認識」や「決定」の意味を含み、「協調するための論争」というところから転じたようです。