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岩群青(藍銅鉱)と 緑青

岩群青は藍銅鉱から作った岩絵具で、古来より東西で青をあらわす顔料として使用された。省略して群青ともいう。英名マウンテンブルー。銅山が多い日本でも盛んに使用されたが、孔雀石と混じって採れることが多いため精製が難しく、孔雀石からとれる緑青の10倍の値段で取引された。敦煌の壁画を初め中国と日本の青の顔料には古来この藍銅鉱が用いられてきた。古代エジプトでも使用され、15世紀から17世紀中頃にかけてヨーロッパ絵画では、ウルトラマリンより多用されたという。
 
藍銅鉱(らんどうこう、英: azurite)はCu3(CO3)2(OH)2の化学組成からなる、単斜晶系鉱物。ブルー・マラカイトと呼ばれる宝石でもある。。 銅の代表的な二次鉱物の1つであり、世界各地の銅鉱床の風化帯に産する。藍銅鉱は生成環境がやや酸性でかつ炭酸ガスが十分にないと出来ない。天然で炭酸ガスに富む環境はたいていは酸性度は低いので、そのような環境では孔雀石が出来てしまう。だから藍銅鉱の産出は少ない。また孔雀石のほうが安定性に優れていて、藍銅鉱を湿気の多い空気中に長時間放置すると大気中の水分を吸収して緑色に変色するという、
 
緑青(孔雀石 マラカイト)岩緑青 青丹 炭酸銅Cu3(CO3)2(OH)2
緑色の単斜晶系の鉱物で、もっとも一般的な銅の二次鉱物である。
美しい塊は研磨して貴石として扱われ、アクセサリーなどの宝飾にも用いられるが、モース硬度3.5-4と柔らかい鉱物であることから、硬度7以上を定義とする宝石には合致しない。

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