囀り
春になって、配信の中に鳥の声が聞こえるようになりました。
鳥の声が聞き分けられたらいいなあと思いながら聞いています。
ウグイス、カラス、ハト、トビなんかは、わかりますが、
その他は特徴的な声でも、特定するのは難しいものです。
鳥の鳴き声についてしらべてみようとおもって、さえずりを検索してみたら
囀り
という変な文字が出てきました。
複雑な漢字はふつう偏と旁で、できています。この文字は、3つの部分からできています。この場合真ん中の「車」は何というのでしょう。
旁のところも一見「専門」の専のように見えますが、なにか無駄なものがついています。
調べてみると
右端の妖しい文字は「專」でこれは「専」の旧字体ということで、専で間違っていませんでした。この文字は、糸巻きを手に持ち、糸を巻きつける形をかたどった象形文字なのだそうです。
囀るは口偏の文字で「轉」がつくりの漢字でした。車輪と糸巻きがセットになったこの文字は、「転」の旧字体でした。
囀は口が転がるという構成の文字で、鳥が鳴くときの様子をよくあらわしてる文字だと思います。
ウグイスのさえずりのことを鶯囀(オウテン)というそうです。ちなみに鶯は漢字検定1級にでるもじらしいです。また、春鶯囀(しゅんのうでん)という雅楽があり、それにあやかり、お酒の銘柄や多肉植物の名前につけられたりしています。
さて、囀るというのは、鳥が鳴くことをかっこよくいっていることばだと思っていたのですが、それが間違いでした。
囀りは、主に、オスが繁殖期になわばりを守ったり、メスをひきつけたりするためのに鳴くことをあらわすことばでした。
鳥が出す声や音には、囀りのほかに、地啼き、ぐぜり、鳴きまね、ドラミングなんかがあるみたいです。
素人はうかつに鳥のさえずりが聞こえるなどといわず、鳥が鳴いてるっていったほうがいいみたいですね。