あかかがち
十束の剣に十の枝があると思うなど、ことばっていい加減にきいていて、勝手なイメージを持つものです。
いっぽう、八岐大蛇、頭七つなのにどうして八岐大蛇といううんだろう、大和のおろちだっけとおもっていたら、今度はちゃんと頭がやっつで、尻尾も八つだそうです。足は何本かなあと考えてみたら、あれは蛇なのでないんですね。それはそれで全体像は想像するのが難しくなります。九尾の狐のほうがイメージわきやすいです。
で、あかかがちですが、 40ページ過ぎに、ヤマタノオロチ(八岐大蛇)の目の様子を表す言葉として用いられている。
「彼(そ)の目は赤加賀智の如くして、身一つに八頭(やかしら)八尾(やお)有り。」
やまかがし、と似てるから蛇にかかわることばかなあと思って調べてみたら、赤酸醤とかいて、ほおずき(酸漿)のこと。ということで
大蛇の目の様子を、真っ赤なホオズキでたとえたということがわかりましたが、いろいろと疑問がわいてきました。
ホオズキは、ナス科ホオズキ属の一年草または多年草。またはその果実。ホオズキ属にはアメリカ大陸、アジア、ヨーロッパに100種あまりが存在する。このうちホオズキ (Physalis alkekengi var. franchetii) は日本の北海道、本州、四国などを原産地とする一年草または多年草である。カガチ、ヌカヅキともいう。
赤はいいとして「かがち」ってどういうこと?
古語では「輝血(カガチ)」「赤輝血(アカカガチ)」とも呼ばれていた。ということで、血のように赤いということで「かがち」っていってたんでしょうね。
一方「ぬかづき」のほうは?、昔はぬか漬けにでもして食べていたのかと思えば、この「ぬか」は「額」のことで、「ひたひつき(額付)」と言えば「顔つき」を意味していた。ほおづきが人の顔に似ているところからついた名前ということのようです。
https://gogen-yurai.jp/hoozuki/
さらに、この文字、なんですか 酸漿 「さんしょう」って
ホオズキからできる漢方薬の生薬名が"酸漿"
7~8月頃の開花中に、地下茎および根を掘り取り水洗いして日干しにしたものは、生薬の"酸漿根"、全草を乾燥させたものは"酸漿"です。
酸漿は、咳止め、解熱、利尿薬として発熱、黄疸、水腫に用いられるそうです。"酸漿根"も同様に用いることができますが、どちらも子宮のぜん動運動を盛んにして堕胎作用があるため、妊婦さんは服用することができません。と書いてありました。
ほおずき なかなか奥深いですね。