織物 羅 紗 絽
布の織り方にいろんなものがあることがわかりましたが、さおりおりを調べる中で、まだまだいろんなものがあり、そのなかに聞いたことがある織物の名前がでてきました。
たとえば、「ろ」の着物。なんか高級らしいという印象があり、「炉」と重なるところから、千利休が着てた(当然肖像画ですが)茶色の着物のことかなあというイメージでここまで生きてきました。
http://rosha.jp/faq/02_about_ro-sha/ro_sha_chigai/
絽と紗は、からみ織(もじり織)で、織った生地です。からみ織は、となりあうたて糸をねじることで、よこ糸どうしが密着しない隙間を作っていく織り方です。
紗はよこ糸一本ごとに、たて糸をねじるのに対し、絽は、一回ねじってから、途中に平織をいれて、またねじりながら織っていきます。最初にできたのは紗でしたが細かい柄を染めるのに向かず、絽が生まれました。
○本絽というのは、途中にいれる平織りのよこ糸の本数で呼び名ができています。
平織の本数がいっていでないものは乱絽(らんろ)です。(例えば、平織3回、絽目、平織5回、絽目、平織7回、絽目など。)経絽(たてろ)は、たて糸方向に隙間をつくったもの。
使う糸の撚糸などの種類によって呼び方も分かれます。
駒絽(こまろ)は駒糸(撚糸の種類)をつかったもの。
平絽(ひらろ)は、紋付きの羽二重同様に撚っていない「平糸」を使うことで、光沢をだしたもので、主に男性やお坊さんがお召しになることが多いようです。
紗の文字がついた生地にもいろいろあり、更紗は、木綿の生地に多彩な色で文様を染め出したもので、人や花、鳥獣などの文様が染め出されています。起源はインドで、その産地によってインド更紗、ペルシャ更紗などに分類されています。
ラシャ(羅紗)(ポルトガル語:raxa)は、毛織物の一種で。織物組織は平織、綾織、繻子織などで、密に織ったものを十分縮絨(しゅくじゅう)させたのち、毛羽(けば)の先端を剪毛して仕上げたもので、表地からは組織の織目は見えないのが特徴。12世紀ころセルビアの首都ラサで産したため、この名称で呼ばれ、南蛮貿易により日本へ渡来した。名称も当時のポルトガル語名称に由来する外来語であり、表記も音を漢字で表した「羅紗」を用いる場合もある。ただし、日本語のラシャは羊毛地の毛織物を指すが、ポルトガル語のraxaは木綿地を指すため違いが生じている。なお、「羅」も「紗」も絹織物に関連する意味を持つ漢字だが、羅紗自体は絹製品ではなくウール製品である。
羅(ら、うすもの)は絡み織を用いた、目の粗い絹織物の一種。
もともと羅とは鳥や小動物などを捕獲するための網を意味する言葉だったが、絹で織った網のような薄物を指す言葉にもなった。
紗や絽と同じく生糸や半練り糸を用いる綟り織で織る薄く透き通った織物の一種。紗や絽が縦糸2本を絡み合わせるのに対して、羅は3本以上の縦糸を絡ませて織り目が網のようになるのが特徴。