ジェードグリーン
ジェイドグリーン
翡翠のようなくすんだ緑色をジェイドグリーンといいます。
マンセル値は、10G 5.5/5、Webcolorでは、#429b76、
RGB表示だとR(赤):66 G(緑):155 B(青):118、
CMYK標示ではC(シアン):65 M(マゼンタ):0 Y(イエロー):55 K(ブラック):25です。
ヒスイとジェイド
ヒスイは、深緑の半透明な宝石の一つ。中国や中南米(アステカ文明)では古くから人気が高い宝石であり、金以上に珍重されました。古くは玉(ぎょく)と呼ばれました。
翡翠は、美しい石として、瑪瑙やその他の宝石とともに「玉」と総称されていました。「翡翠」は中国では元々カワセミを指す言葉でしたが、時代が下ると翡翠が宝石の玉も指すようになりました。翡翠のうち白地に緑色と緋色が混じる石はとりわけ美しく、カワセミの羽の色に例えられ翡翠玉と名づけられたようです。この「翡翠玉」がいつしか「玉」全体をさす名前になったのではないかと考えられています。
「硬玉」と「軟玉」は、全く別の鉱物ですが、見た目では区別がつきにくいことから、どちらも「翡翠」と呼ばれています。
中国では軟玉しか産しなかったこともあり軟玉も宝石とみなされますが、一般的には軟玉は半貴石に分類されてます。中国で翡翠として称されて販売されるものの多くは現在でも軟玉です。ネフライトの高級品は中国では、和田玉とされ、その中でも羊脂玉は最高級品です。
ジェイド (Jade)は、硬玉、軟玉、碧玉等の総称で、硬玉と軟玉をわける必要があるとき、硬玉(ヒスイ輝石)をジェイダイト (Jadeite)、軟玉(透閃石-緑閃石系角閃石)をネフライト (Nephrite) といっています。
硬玉
ヒスイ輝石(ヒスイきせき、翡翠輝石、jadeite、ジェダイト、ジェイダイト)は輝石グループの鉱物。翡翠のうちの「硬玉」で、本翡翠とも呼ばます。
ヒスイ輝石は、ナトリウムとアルミニウムを含む単斜輝石で、化学組成は NaAlSi2O6です。Al が Fe3+ に置換したものがエジリン輝石、Cr3+ に置換したものがコスモクロア輝石 です。
純粋なものは白色ですが、微量の鉄やクロムを含有すると緑色、微量の鉄やチタンを含有すると紫色になります。
現在はミャンマーやロシア、グアテマラ、メキシコが主な産地でが、世界最古の産地は日本の可能性があるといわれています。
天神遺跡は八ヶ岳南麓にある縄文時代前期から中期の遺跡で、1982年の発掘調査で、ヒスイ製の大珠が発見されました。この大珠は完成品としては日本最古のものとされています。
三内丸山遺跡のヒスイ製大珠は、つぶれた球形の形状が特徴的なものが出土し、最大の出土例のものでは直径6.5センチメートル、高さ5.5センチメートルに及んでいます。
ヒスイ製の勾玉は、縄文時代に作られ始めました。初期に制作されたものは獣形勾玉や緒締形勾玉でしたが、やがてC字型(丁子型)の勾玉が出現しました。
硬度は水晶と同じ、モース硬度 7です。
軟玉
ネフライト(nephrite)は、Ca2Mg5Si8O22(OH)2 とCa2Fe5Si8O22(OH)2 を両端とする固溶体の透閃石-緑閃石系角閃石の緻密な集合です。
軟玉は硬玉に対する言葉で、硬度が石英に並ぶ硬玉よりわずかに低い6.5程度であることからこう呼ばれています。中国では軟玉しか採れず、古くは玉(ぎょく)と呼ばれ、古代より中国で価値ある宝石として多く使われていましたが、18世紀に入りミャンマーの現カチン州でジェダイトが発見されたため、ネフライトは軟玉と呼ばれ区別されるようになりました。
ネフライトは古代ギリシア語で腎臓を意味するnephrósと英語で鉱物を意味する-iteからきており、「腎臓の石」を意味します。中南米で腎臓の治療に使われていたことからスペイン人が名づけたのが元と言われています。
碧玉
(へきぎょく、jasper、ジャスパー)は、微細な石英の結晶が集まってできた鉱物(潜晶質(アモルファス)石英)であり、宝石の一種です。
和名では、ブルーサファイアのことを碧玉といいますがこれは別の鉱物です。
酸化鉄や水酸化鉄などの不純物が混入しているため不透明であり、不純物の違いによって、紅色・緑色・黄色・褐色など様々な色や模様のものがあります。碧玉は玉髄や瑪瑙と同じ種類であるが、それらより不純物を多く含んでいるとされています。
日本では、新潟県佐渡地方の「赤玉」、島根県松江市玉造の「玉造石」、青森県津軽地方の「錦石」が碧玉に該当する。
玉髄(ぎょくずい、chalcedony、カルセドニー)
石英の非常に細かい結晶が網目状に集まり、緻密に固まった鉱物の変種。美しいものは宝石として扱われる。
メノウ(瑪瑙、碼碯、agate、アゲート、アゲット)は、縞状の玉髄の一種で、オパール(蛋白石)、石英、玉髄が、火成岩あるいは堆積岩の空洞中に層状に沈殿してできた、鉱物の変種である。
主成分は SiO2(二酸化ケイ素)で、比重は2.62-2.64、モース硬度は6.5-7。隠微晶質であるため、肉眼では結晶を認めることができず、非晶質のように見えます。