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唐物
中世から近世にかけて尊ばれた中国製品の雅称である。
狭義には宋、元、明、清時代の美術作品を指す場合もある。
「唐」は広く中国のことを指し、唐時代に作られたという意味ではない。
また、江戸時代以後、長崎貿易で扱う舶来品全般を唐物とする場合がある。
大和時代に交流があった最も近い外国である「加羅」が、外国の意味で用いる「から」の由来であると考えられている。やがて「から」の意味は拡大され、8世紀ごろには唐を指す言葉となっていた。「唐物」という言葉の初出は桓武天皇の時代、『日本後紀』の大同3年(808年)11月の文書にある雑楽の芸人たちに対する唐物禁止令である。
接頭語としての唐 から、とう、には注意しましょう。