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雨続きのアチャラ 冬の訪れ前の雨で感じたこと

西ジョージア・アチャラ地方は現在1週間以上雨が続いています(10月24日から)。しかもしとしと雨でなく、雷を伴ったかなりの大雨が続いています。
こんなことはジョージアでは滅多にないことだと思い、気温も急激に低下する中感じたことを書かせて頂きます。


前回の記事の流れ的にまず、アチャラ地方や今お世話になっているワイナリーについて書くべきだとは思うのですが、時間もかかりそうなのでご容赦ください。

夏の雨は短期間だった

アチャラ地方には6月に越してきたため、既にアチャラの夏を経験したことになります。

黒海に面した湿潤気候なのでもちろん夏の雨も多かったのですが、比較的短期間で止むスコールのようなものだったイメージがあります。
現地人は雨の予知が的確で、教えてくれて予定を立てる上で助かりました。

しかし今回の1週間以上続くような雨は、アチャラ地方どころかジョージアに5年間住んだ中でも初めての経験ではないかと思っています。

日本の梅雨と異なり、冬の到来と物寂しさを感じさせる雨

日本の梅雨時はジメジメして嫌なものでしたが、「この時期が過ぎれば夏がやって来る」と、次の楽しみへの期待も含んだ雨季でした。
しかしこの時期の雨の次には、寒い冬が待ち構えていて、自然の厳しさを予め感じさせるようなものに思います(とはいっても住んでいる場所が沿岸部なので冬の寒さはそこまで厳しくないはずですが)。 

さらにアチャラ地方はビーチや山の自然を求めて夏の時期に外国人観光客が多く訪れるリゾート地としても機能しており、その一方、夏が過ぎると一気に人が減ってしまう印象があります。

実際に外を歩いていても明らかに人が減ったなあと実感しており、今回の雨と寒さと合わせて寂しさを感じています。

雨の中でも買い物や用事に出かける。
コブレティの広場

ワインの発酵は問題なく完了するか

実は僕がお世話になっているワイナリーでの、今年度のワインの仕込みは既に始まっています(収穫やワインの仕込みについての記事もまた書きます。すみません…)。

ワインの発酵は酵母が行うもので、酵母は生き物なので当然環境の変化の影響を受けます。温度も要因の一つであり、酵母が働きやすい温度帯が存在します。

仕込みは10月11日に始まって発酵が現在進行中なのですが、先週に一気に気温低下したことで、何か支障を来さないかが心配です。いわゆる「ナチュラルワイン」をつくるワイナリーなので、自然環境の影響をある程度受けるのは致し方ないのですが。

2024年収穫ブドウの発酵の様子 (10/19撮影)。ガスの発生も穏やかになってきた。
クヴェヴリという素焼きの甕の中で発酵が進む。

飼い犬が寒さに強い犬種で良かった

飼い犬のヘイリーは、秋田犬とジャーマンシェパードのハーフです。
どちらも寒さに強いダブルコートの犬種なので、今回の急な冷え込みを受けても体調を崩しておらず、毎日元気に散歩しています。そこには本当に安心しました。

犬を飼うと、その犬に合った自然環境の中で暮らす必要があるかと思います。ヘイリーは逆に暑さには弱いので、夏の暑さが控えめな、ある程度標高のある場所が将来的には良いのかなと思います。

雨の中、元気に木の棒で遊ぶ

おわりに

ヘイリーと違って僕は気温の変化に対応できず、少し風邪を引いてしまいました。

電気ストーブで暖を取り、はちみつレモンを作って体調維持に努めようと思います。やはり健康第一だと思うので。
皆さんも、季節の変わり目の体調不良なきよう、お気をつけください。

それではまた!


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酒見莞爾 Kanji Sakemi
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