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1週間のトビリシ&カヘティ滞在。

12/10〜16の期間、トビリシに滞在していました。
アチャラ地方からトビリシまではマルシュルトカ(ミニバス)で5時間超かかるため、気軽に行ける場所ではなくなっています。更には飼い犬のヘイリーを連れて行ったり仕事や予定の調整なども必要で、もちろん交通費や滞在費もかかるので滅多なことがない限りは行くことはないかと思います。

今回は有り難いことに仕事の依頼を頂いたのでトビリシへ行ってきました。長時間の移動を伴う仕事のときは、仕事だけでなくプラスアルファで何かしら得たり持って帰らないと勿体ないと思っているのですが、ある程度成果はあったと思うので良かったです。そういったことを日記感覚で書いていきたいと思います。

トビリシはすっかり冷え込んで、氷柱ができてました。

仕事は日本語↔ジョージア語の通訳。本領発揮できる内の一つ。

ジョージア語の学習は5年以上続けているのですが、数少ない日本人ジョージア語話者としての長所を活かせる仕事を受けることができました。

実働時間自体は2時間程度と短く、オンライン交流会の通訳ということで実際に面と向かって話すのとは違ってくるのですが、自分の力を試すためにも受けることにしました。

しかも内容が、日本とジョージアの生産者の交流ということで、僕の勉強していることに当てはまるし、だからこそ僕に依頼してくれたのだとも思うので、断る理由はありませんでした。

会場はカヘティ地方のコミュニティカレッジ

仕事の場所はトビリシではなくジョージア東部のカヘティ地方でした。カヘティ地方はジョージアワイン生産の中心でもあります。

JICAから海外協力隊員さんが派遣され、カチュレティという村のコミュニティカレッジAISIにて活動を行っています。今回の交流会は、海外協力隊員さんの企画によるものでした。

AISIの学生寮の個室に寝泊まりさせてもらったのですが、このコミュニティカレッジの設備がとても充実していて驚きました。200人を収容できる寮や食堂に、多種多様なプログラム、敷地内にブドウ畑やマラニなど。カヘティ地方の村にこのような教育施設があることに驚きました。部屋も暖房が効いていて快適に過ごせました。

ジョージアの伝統的なマラニ

JICAの資金援助によって造られた会議室もあったり、隊員さんによる日本食作りのイベントも開催されているようで、設備・活動共にとても充実しているなと思いました。

ジョージア在住の日本人の殆どが首都トビリシに滞在していると思います。日本人のコミュニティができていることや、地方での生活の困難さや情報の少なさが理由かと思いますが、カヘティ地方でもこのように日本人やJICAが活躍していることは知っておくべきだと思います。自分もトビリシを出てアチャラ地方に住んでいますし、もっと何かできることがあるだろうと奮起しました。

近代的なワインセラーもありました。

仕事の後はスプラで締める、カヘティのもてなしに大満足

交流会はZoom ミーティングで行われ、日本からは岩手県遠野市の「まごころネット」さんが参加されました。東日本大震災をきっかけに設立された団体で、自社畑でのブドウ栽培やワイン造りをされています。障がい者の雇用もされていて、居場所作りや生きがいの創出などを目的とされています。

ジョージアからはAISIのワイン醸造コースの講師をされているパアタさんを中心に、ジョージアワインの伝統や特色が説明されました。

オンライン交流会の様子

通訳は大体問題なくできたと思います。仕事として自分のやるべきことをできたことにまずホッとしました。

パアタさんは自分のマラニも持っていてワインを造っておられるのですが、仕事の後、自宅に招待してもらってスプラ(ジョージア式宴会)を開催して頂きました。

脂の乗った豚肉のバーベキューを中心とした大量の食事とたっぷりのワインをご馳走になって、カヘティにいるんだなと改めて感じました。

豚肉とその脂が染みた玉ねぎ。ジョージア語ではムツヴァディといいます。

その日の晩に日本語の授業があったのであまりたくさんは飲めず、早めの解散となったのが悔やまれるところですが、カヘティ滞在が仕事で終わらず、カヘティ式のもてなしをして頂いたことはとても有り難かったし、良い経験になりました。



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酒見莞爾 Kanji Sakemi
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