わたしと初実践
ふつうの社会人。平成元年に小学校へ入学し、大学入学と同時に性生活と避妊をスタートしたアラフォーです。
妊娠は希望せず、避妊についてトライ&エラーを繰り返したのち、2020年の春にIUS(子宮内避妊器具/ミレーナ)を装着しました。そこに至った経緯とIUSレポートを書いていきます。
性についての知識をマンガやドラマ、小説などから得つつ、学校で生理周期と妊娠の関係を学んだわたし。
いよいよ知識を実践するときが来ました。
◆ 初実践の頃のわたし
こちらが初めてであることを伝え、相手は親切に、気遣ってくれたことを覚えています。
1回めは痛すぎて途中で断念。2回目になんとか。
いずれも相手がコンドームを用意し装着していました。
しかし交際が続いたどこかのタイミングで、彼は言いました。
「実はコンドームってイキにくくて苦手なんだけど、安全日ってないの?」
わたしは正直に、生理が不順で周期がはっきりしないから安全日がわからない、と答えました。
彼は、そっかぁ、とだけ言ってその話はそこで終了。
おぼろげな記憶ですが、そのとき「ごめんね」と言った気がします。
期待に応えられず申し訳ない、と。
今なら逆に、比較できるってことは生でしたことあるんか?と問い詰めたい。まぁあったんでしょうけど。
その頃は相手のことが好きで好きで、嫌われたくなくて、ほかのことは見えていなかったのだと思います。
自分に自信がなく、わたしのことを好きになってくれる人なんてこの先ほかにあらわれないんじゃないか、とか。
期待に応えることが絶対で、好きなら応えて当然だという刷り込みが、少女マンガやドラマなどからされていたんだろうと思います。
◆ コンドームの壁の崩壊
最初こそ真面目に承諾を得ようとした彼も、そして最初こそ真面目に拒んだわたしも、性欲と恋愛感情の盛り上がりに負けてコンドームを使わないことが時たまありました。
あの瞬間は一気にIQが下がりますね。
それでも、外で出してるからいいか、とか、たぶんもうすぐ生理だから大丈夫だろう、とか。
まさか自分が妊娠するなんて思いもしないし、どこか遠い世界の誰かの話だと思っていたんだろうな。
何度かコンドームを使わず、それでも生理は来るし妊娠しないし、慣れが生じたのでしょうね。
その次の相手は最初から使わない人でしたが、わたしも拒まず。
相手のことが好きで好きで、もし妊娠したら結婚できるのかな、なんて生まれてくる命を駆け引きに使うクズ発想すらあった気がします。
相手次第で自分の体や将来のことをなにも考えていなかった。
妊娠しなかったのはただの運だし、紙一重でどうなっていたかわからない。
本当に浅はかでした。
性感染症についても、相手の人となりを知っているから大丈夫、という根拠のない自信がありました。
自分とそんなことをしている時点で、以前に誰かと同じことをしている可能性は大いにあるのに。
正常性バイアスとはこういうことなんでしょうね。
◆ 強気の20代
その後、ほかの相手ができたときも、コンドームはしたりしなかったり、完全に相手任せでした。
女性が避妊の主導権をとる、ということにも抵抗がありました。
相手が使うなら使う、使わないならそれで承諾、そこに自分の判断は入る余地なく。そんな20代前半。
病気も妊娠もなく切り抜けられた、愚かで強運な若者でした。
いや、自覚症状なくなにかに感染し誰かに感染させ、自分は自然治癒して誰かは発症したりしていたかもしれない。それはそれで強運だけど苦しんだ誰かがいたかもしれない。申し訳ない。
知識と経験を積み重ね、更生する20代後半については、次の記事で。