不育症がわかるまで②
つづき
妊娠判明
流産手術から1年が経った2024年1月。
Apple Watchの手首皮膚音機能を見ると、高温期が20日以上続いている。
胸のハリなどの症状もあり、間違いないと思い妊娠検査薬を試すと陽性反応。
祖母が亡くなって間もないタイミングでの妊娠判明。
祖母が遺してくれた縁に思えて涙が出た。
そして病院選びに頭を悩ませた。
前回の流産や、第一子出産時にトラブルがあり不安を感じていたので、
・受診時の家族の付き添い可
・小児科併設
の病院を探し、友人からの口コミも良かったN病院に決めた。
基礎体温ならびに前回の生理から、6週すぎにあたる2月上旬。
順調であれば、心拍も確認できる頃だろうと思い、はじめての病院に夫の付き添いのもと受診した。
土曜のため1時間ほど待つ。
ようやく呼ばれ、ドキドキでエコーをしたところ小さな小さな胎嚢が見つかる。
「非常に小さいです。これは、4週の大きさです」
4週相当で胎嚢かどうかもはっきりわからず、子宮外妊娠の可能性もあると告げられる。
6週という確証があったので「また、だめなのか」
エコーを見てそう思った。
2回連続の流産は4%と言われている。
出血
受診の翌週から突如、出血がはじまった。
また、生理痛のような腹痛もある。
会社を早退し、急いで病院を受診する。
胎嚢はまだあった。
初診から3日ほどしか経っておらず、流産かどうかの判断ができないため
「切迫流産」の薬をもらう。
その2日後にも受診し、確定の判断はできないがこの5日で成長していないのは明らかなので「ほぼ流産」だろう、と言われる。
既に生理2日目くらいの出血もあり、自然に出てくるかもしれないと告げられ1週間様子見となる。
この1週間の間、出血は続きレバー状のものも排出していた。
胎嚢らしきものが出てきたら持参するよう言われていたのでトイレに割り箸等を用意しテレワークに切り替えた。
週末には出血が生理1日目くらいに落ち着き、少し体調が改善した。
気晴らしに映画「ゴジラ−1.0」を観に行けるくらいに。
赤ちゃんは、もう出てしまったのでは?
と思っていた。
ーーーそして出血開始から10日経過し、病院へ。
なんと、まだ排出されていなかった。
胎嚢は小さいまま。
「稽留流産」が確定となり翌日の手術が決定。
術前検査を受けて帰宅した。
手術当日
前日夜からの絶食はばっちり。
荷物を片手に朝一で病院に駆け込む。
N病院では家族への術前説明と退院時のお迎えが必須だと事前案内があった。
旦那に術前説明とお迎えに付きそってもらうことが決まったが、
大事な商談があるため、術前説明後は近隣のワークスペースで待機することとなった。
N病院では事前に子宮口を広げる処置をし、病室でしばらく待機となった。
また、2回目の流産ということで「流産絨毛染色体検査」を受けることとなった。
病室はとても綺麗で、思わず撮影する。
ここでも時折、新生児の泣き声が聞こえる。
尊い。
点滴や検温など手術の準備の合間に、スケジュールについて説明を受ける。
A総合病院では午前中で退院となったが、N病院では術後に問題なく昼食が摂れるか確認し、休んでから退院という流れだった。
そして、旦那は手術に付きそうよう注意され(笑)病室でパソコン開いて仕事をし始めた。Web会議まで・・・
私も旦那の手術付き添いの際は、病室でWeb会議しようと誓った。
11時ごろ、手術室に案内される。
手術の帽子を渡され、少しテンションが上がる。
酸素チューブ、血圧計、心電図の装置、パルスオキシメーターもつけられた。
私の手足が冷えていたらしく、看護師さんがさすってくれる。やさしい。
N病院では麻酔はガッツリ入れず、術後の呼びかけには答えられると説明を受けた。
術中に痛みを感じないか少し不安に思っていた。
その間にも私の血圧や点滴の薬品名が次々と読み上げられ、手術ムードが高まった。
すると名前を呼ばれたので、これからいよいよ始まるのかと思い返事をすると、「終わりましたよ」と告げられた。
え?
まさかの手術終了、不思議と話せる状態。
手術台からベッドに寝がえりするよう言われるが、これも問題なく完了。
まだボーッとして眠たい状態、旦那の声も聞こえ病室に戻ってきたことがわかった。
(旦那はWeb商談中だった。こんなところで営業するな)
このボーッとした意識の中で、何を思ったのか語学学習アプリ「Duolingo」にチャレンジした。
途中、睡魔が来て寝落ち。散々な結果に。
術後の痛みは全くなし。
出血もこれまでのほうが断然多かった。
トイレまでの歩行や水分摂取などをこなしていくと、ついに楽しみにしていたお食事OKの判断が下される。
昨晩より絶食だったので、お腹ぺこぺこ。
身体にやさしく、栄養のありそうな美味しいゴハンが運ばれてくる。
今回も産めなかったが、医師も看護師の対応もすごく優しくご飯まで美味しい。
病院選びGJ!
次があればここで産みたい・・・と思った。
ご飯を食べて回復した私。
退院後、安静に過ごしましょうという案内のなかで、週明けには仕事復帰する予定と伝えると「無理なさらずに💦」とやんわり制止された。
そして退院。しっかり歩いて車に乗り込んだ。
麻酔後のフラフラは感じない。
術後
身体がだるい。子宮も痛む。
やはり、心身へのダメージは大きかったのだろう。
昨日は術後ハイになっていただけかもしれない。
この状況だと職場には行けないので、しばらく在宅ワークをして過ごした。
次回、「染色体検査結果編」につづく