【ふつうの軽音部】54話 破戒(こわ)す守護(まも)る
遅れてきた田口くん
パート練習を田口くんがサボるとは思えないから厘ちゃんが根回ししたと思ったけど、ただ単に遅れただけか
たまき先輩の助言
頼りになりそうな1年生は厘ちゃんと田口くん
はとっちは頼りになりませんか
桃ちゃんも頼りになりませんか
彩目ちゃんはまあしゃあないか
まあはとっちが頼りにならないとかそういう意味じゃなくて、人の裏表を理解する能力が高い人を選んだんだろうな
鶴先輩の目的
「友情でも恋愛でも順風満帆にいくよりさ
ささいなことですれ違って関係悪くなって
好き同士なのに互いに傷つけあったり
仲間同士なのに嫉妬したり見下したり
関係が終わったりより絆が強くなったり
泣いたり笑ったりがぐちゃぐちゃに混じり合う
それってめっちゃ青春じゃない!?」
あー
わかる
いや、わかるけどさあ
それを意図してやるのは違うくね?
ひどいですね…
「自分の楽しみのために人間関係を引っかきまわすなんて許されないですよ」
どの口で言うんだ厘ちゃん
やってることは厘ちゃんと同類だね
ただ、若干の解釈違いがある
といっても同族嫌悪が極まって不倶戴天の敵になりそうかと言うとどうだろう?
利害一致したら普通に手駒にしそう
はとっちギターよくなってきたで!
多分パート練習やって歌を意識していたはとっちなんだけど、褒められたのはギターでした
それでもうれしそうなはとっち
「そうでもないぞ」
彩目ちゃんがそう言うってことは桃ちゃん社交辞令か?
桃ちゃんを誘導して遠野くんにぶつける
「でも遠野くんが言うには…
『ヘタクソどもが集まって基礎練しても意味ないっすよ(笑)
この軽音部俺ら以外レベル低すぎてもう辞めたいっすわ(笑)』」
「いや……俺はそんなこと言ってないけど……」
「やっぱり〜!!
あのカスあとで絶対しばく」
「口に出してはないけど似たようなことは
普段から思ってるかもしれん…」
彩目ちゃんを誘導して鷹見のプライドを刺激したように、人がどう考えているかがよく分かる厘ちゃん
遠野くんが『言ってはいないけど思っていること』を的確に言語化して、遠野くんの想い人の桃ちゃんから本人に伝えるように誘導した
真剣な顔をする桃ちゃん
桃ちゃんがこの言葉を聞いてどう思うか?
『軽音部』に何を求めているかだろうな
プロを意識している遠野くん
そのため『真摯に音楽に向き合っている』
桃ちゃんたちはプロを目指していない
でも、だからといって『真摯に音楽に向き合っていない』とは思われたくない桃ちゃん
次回、桃ちゃんが音楽に向き合う理由が語られるんだろうな
一番好きな内田桃が『古文の先生にラ行変格活用を言わされている時の内田桃』から更新されるはずだね
ついでに桃ちゃんが舞伽のことで抱えているストレスが吐き出させるような気もする
それがわかって厘ちゃんが桃ちゃんを誘導してる気がする
やってることは鶴先輩と何が違うんだ?って気もするから、そういうふうにしかできないことを厘ちゃん自身の思うところがあるのかもしれないな
46話で『神ぃ〜〜』ってやった後
真剣なはとっちの顔を見てから少し距離を置いてうずくまるように座った厘ちゃん
なにか寂しいと言うか哀しいと言うかそういうものを感じた厘ちゃんの『弱さ』
神を求める理由
そこが鶴先輩との違いかもしれないな