【ふつうの軽音部】52話 鶴先輩の目的

大道さんいい子すぎるからほんと好き

はとっちが「ほんと好き」といい切れる一軍女子
はとっちのような陰のモノはどうしても一軍女子に対して偏見のようなものを持っているため、手放しで褒めたりはしない
それなのに「いい子すぎるからほんと好き」といい切ってしまえる大道さんはほんといい子なんだろな

大道さんは、はとっちが鷹見に彩目ちゃんのことでキレてるところを見ている
はとっちに対して単なる八方美人で接しているわけじゃなくて一目置いてる目線で接してる
だから、今後はとっちといい感じな関係になるかもしれないなと思ったりする

でも不安もある
27話で厘ちゃんが彩目ちゃんとカラオケボックスで語ったこと
「来年ーーーそのときーーー鷹見くんもーーー」
鷹見をギャフンと言わせて完膚なきまでに叩きのめす陰謀
その計画の最重要人物が大道さん
はとっちと大道さんが近づくほどに大道さんが厘ちゃんに利用されることになりそう
そうしたら、はとっちの心に傷を負ってしまうのでは…いやまあ大丈夫か神だし

パート練習で先輩達とやらかした遠野くん

桃ちゃんと一緒に練習するというメリットより、やる気のない先輩達と一緒にいるというデメリットを重視し、パート練習に参加しない決意をする遠野くん
バンドに対して硬派な想いがある
黙っているとカッコいい男
話すと癇に障るけど根はいい男

パート練習を行ったことで生まれた不協和音
鶴先輩が作った綻び
「たまきさんの愛した軽音部を私が…」ぶっ潰す!とか言いそうな鶴先輩
ヤンデレこじらしてそうな鶴先輩
そんな鶴先輩を認識した厘ちゃん
他人を惑わし操る存在
同類だからわかる
完全に厘ちゃんから敵としてロックオンされましたね

始めるで〜

はーとぶれいくの練習を見る大道さん
桃ちゃんは元気そうに見えるけど舞伽からの絶縁に心を痛めていないわけがないと察する
いつか桃ちゃんの闇が爆発するのかな

はとっちのギターの未熟さ
本人がわかっているし、そのもどかしい気持ちも彩目ちゃんはわかる
「練習せえ いつかはうまくなるから」
「…うん」
社交辞令じゃない言葉、彩目ちゃんの経験からくる同調
それを察するはとっち
彩目ちゃんとはとっちの距離感が縮まっているのがいいですね

はーとぶれいく

物陰から突然声をかけてくる鶴先輩
「鳩野ちゃんには伸びしろしかないんやから!」
意訳:下手くそ なかなかに辛辣なことを申す鶴
でもまあ馬鹿にしているだけじゃなくて成長することも理解しているような悪意なき天然の毒にも思える鶴先輩の言葉

「全部をめちゃめちゃにぶっ壊す人間になれると思う 鳩野ちゃんなら……」
イヤなハートマーク
ハートブレイク(失恋)じゃなくて、ハート(心)をブレイク(ぶっ壊す)意味での期待
つまり鶴先輩は軽音部をぶっ壊したいんだろうな

とはいえ廃部させるということじゃなさそう
たまき先輩の想い
「軽音部って正直気持ち悪くないですか?」
「ダサくて痛く寒い軽音部」
そんな気持ちを継いで拡大解釈した鶴先輩は、軽音部をぶっ壊したい

問題ははーとぶれいくは別格として扱っているのか、
それともはーとぶれいくも含めて全てぶっ壊したいのか
おそらく後者だと思う
鶴先輩はたまき先輩だけが特別
はーとぶれいくも含めてぶっ壊したいように思える
神に対する反逆
鶴先輩は厘ちゃんと敵対するんだろうな


遠野くんと田口くん

一緒にラーメン食って帰る仲
遠野くんの気持ちを受け止めてなんとなく柔らかく受け止める田口くん
曲者だらけのprotocol.の中で最も常識人枠なんだろうな
各メンバーから2番目に仲のいい人扱いされてそう
遠野くんはプロ志向なのか

独りギターの練習をする鷹見

鷹見もプロ志向を持ってる
だけどリアリストだからプロになると断言できるほどの気持ちはないんだろうな
かと言って否定されると内心イラつく
「自分は特別でもなんでもない普通の人間なんやってもう高校生なんやからわかっとけよって話じゃない」この言葉がクソほど刺さって彩目ちゃんと別れた
鷹見も半分わかってる
だが否定されたくない
鷹見のどっちつかずとも言っていいめんどくさい想い

憧れた兄から聞けなかった答
「兄ちゃんってなんでバンドやろうと思ったん?」
これをはとっちに聞こうとしてるんだろうけど、それを聞いて鷹見はなにを確認したいのか?
おそらく自分がバンドをやる理由を聞きたいんだろう
本来鷹見自身が持っている答えなんだけど、いろんなことを考えて出せない答えを誰かに答えてほしい

鷹見の質問は彩目ちゃんがはとっちの弾き語りを聴く前にした質問
「鳩野は何のために軽音やってるん?」 
これと被る
結局はとっちの答えはなかった
答えは自分が出すしかない
彩目ちゃんは自分で答えを出した
鷹見がはとっちに求めていることは、すでに彩目ちゃんが経験していること

彩目ちゃんが鷹見にどうしようもなくイラつくのは、鷹見に自分を預けてしまった過去のためだろうな
自分という存在、価値に自信のなかった彩目ちゃんは、「鷹見の彼女」という立場になることで自身の価値を高めたと思った
それを手に入れて増長して、失って自己嫌悪に陥った彩目ちゃん
「鷹見の彼女」なんていう立場に価値を求めてすがった自分が恥ずかしい
価値は自分の中からしか生まれないと気づいた彩目ちゃん

彩目ちゃんが鷹見に聞こうとしている質問
「あのとき…どういう気持ちやったんや?」
これが結局鷹見の質問と重なるんだろうな
鷹見がはとっちに求めている答えは、本当は鷹見が出すしかない
鷹見がどうしたいか
それを言えという気持ち
彩目ちゃんが鷹見にイラつくのは、もしかしたら同族嫌悪もあるのかも知れない

ハロウィンイベントで鷹見の弱いところがさらけ出されるような気もする
ずっとイヤミな鷹見の弱さを発見した読者が鷹見の弱さに触れてファンが増えそうな予感がある
でも厘ちゃんの計画だと鷹見を完膚なきままに叩き潰すのは来年のはず
となるとまだハロウィンライブでは潰されないのか?

ハロウィンライブにはレイハさんも参加する
鷹見だけじゃなくレイハさんもなにかやってくれるはず
なにを見せてくれるのか楽しみですね
楽しみです


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