【ふつうの軽音部】44話 性的カスタマーズ

ずっと温めてきたバンド名

「性的カスタマーズ」
カスタマーは「顧客」「取引先」
性的顧客、性的取引先
まわりから勝手に恋愛話の標的にされていたたまき先輩の反発心か
それともひかり先生が好きだった心を女性が好きだという点からレズビアンというカテゴライズに分別されるのは何か違うと考え、性的にカスタマイズされた自分だけの意味をこめたのかな

「せ 性的…? それはちょっと」ギター 喜田
「アリですね」ベース 李
「かなりイケてるな…!」ドラム 村越

喜田くん以外好意的な反応が多いのは、たまき先輩が姫扱いされたからじゃないと思いたい

ちなみに、はーとぶれいく結成時
はとっちがずっと温めてきたバンド名
「オトマトマニア」の反応
「どういう意味?あんまりピンとこんかも…」ドラム 桃
「知的ぶったオタクが好きそう センスいいでしょ?みたいな雰囲気が鼻につく」ギター 彩目
酷評

ついでに彩目ちゃんが温めてきたバンド名
「11月とサピ猫」の反応
「なかなかやってるバンド名だな〜 そういうサブカルバンドいそう」ギターボーカル 鳩野

もしもたまき先輩がはとっちと同級生で
なんやかんやあって一緒にバンドをやることになって
バンド名を決める時に「性的カスタマーズ」が提案されたとしたら
「ロック=性って感じで安直なところが痛くて刺さるね」
「男と付き合ったことないやつが背伸びして下ネタ言ったような痛さを感じる」
「どんな意味があるのかわからんけど、性的に見られるのはいややわ」
はとっちも、彩目ちゃんも桃も、みんなボロクソ言ったんだろうなと想像できる

性カスのメンバーは人間ができてるな

たまき先輩の悪口を広める元メン

こいつらは2人セットなのがよくない
愚痴を言い合ううちに、相手の言い分を否定できないまま悪い方に流れた悪意が共通認識として固まる
勝手な偏見が真実として認識されて、自分たちが正しいことを言っていると思い込んでる
悪気もなく反省もしない悪意のかたまり
否定する人がいてくれてよかった
たまき先輩にちゃんと女子の友達がいたことが救いに感じる

喜田くんはそんな噂が聞こえてたんだろうな

喜田くんがイケメンであろうとした理由

喜田くんは夏帆ちゃんにたまきのことが好きだと伝えた
その日に夏帆ちゃんの様子がおかしくなり、軽音部を辞めて、学校も辞めた
そこで喜田くんは気づいたんだろうな
夏帆ちゃんが自分に好意を持っていて、たまきに嫉妬していたことに

「たまきは何も知らんのは当たり前やん」
たまきのせいじゃないと慰めた喜田くん
でも、じゃあ知っていたはずの喜田くんは自分をどう思ったのか?
夏帆ちゃんが自分のことを好きで、たまきへの友情と嫉妬の狭間で苦しんでいた
それを考えずに夏帆ちゃんにたまきが好きだということを伝えた
そんな自分のことをどう思ったのか?
今回の件で誰かに「罪」があるとしたら、それは自分だと考えたのだろうな

だからたまきへの恋心を封印した
喜田くんはたまきへイケメン対応をした
でも理想形は夏帆ちゃんの恋心に気づいて、夏帆ちゃんを傷つけないようにするのがガチイケメン
喜田くんはそれをできなかった自分を反省して、今度こそは間違えないように、たまきにたいしてイケメンの仮面を被ったんだろうな
軽音部としてバンドをする限り、「男」としての気持ちを封印するという贖罪
それがたまきにとってバントという居場所を守ることになるし、夏帆ちゃんの傷を癒やすことになる
夏帆ちゃんを傷つけたことによって喜田くんはイケメンに進化したんだなと感じる

鶴ちゃんの闇

たまき先輩の1年後輩、はとっちの1年先輩になる鶴ちゃん
35話で鷹見くんと絡んだ鶴亜沙加先輩
「学年なんか関係なくほんまに実力あるバンドがライブするべきやしトリを務めるべき…鷹見くんはそういう考え方やと思ってた」
クセが強そうな発言をしていた子

「部活辞めたいです っていうかもう死にたいです……」
そんな鶴ちゃんに自分の身の上話をするたまき先輩
「え…それって私と違って たまきさん何も悪くないんじゃ…」
ってことは鶴ちゃんは悪いところがあったんだろうな
二股とかしたのかな
「無責任なこと言うけど鶴ちゃんにも いつかそんな日が来るかもしれないよ?」
鶴ちゃんを踏みとどまらせたたまき先輩
鶴ちゃんはたまき先輩に「神」を見たのかもな

たまき先輩の青春

ハロウィンコスプレバンド
元メンバーにキレてくれた子たちとバナナボート
高校軽音FES
ジャケット写真っぽい4人

そしてはとっちが入学
はとっちとの出会い
練習を重ねた日々
目標だった後夜祭ライブ大トリ

たまき先輩の青春の全てを夏帆ちゃんに伝えたい 自分を表現したい

そして現在 後夜祭ライブ

盛り上がる軽音部
「前のほう…盛り上がってますね〜 まあほとんど軽音部なんですけどね」
完全なる内輪ノリ

はとっちが最初に感じた思い
「でも…なんだろう…完全なる内輪ノリなんだけど…なぜかちょっと感動している自分がいる
 こんなふうに外野がどう思うとか全く気にせずに好きなようにやれたらどんな気持ちになるんだろう…
 私も…やってみたい…!!」

「みなさん!!私ずっと思ってたんですけど!!
 軽音部って正直気持ち悪くないですか?」
「でもそれでも!!それでも私は!!そんな軽音部がダサくて痛くて寒い軽音部が」
「私はこの軽音部が!!大好きでした!!」

外野から見たらバカみたいな内輪ノリの青春ごっこ
でもそんな内輪のなかで自分を出したたまき先輩 耳を塞いで外野になることもできた
でもそれをしないで、軽音部に残り、バンドで歌で自分の気持ちを表現した
その青春の輝き
外野からは理解されないかもしれないけど「輝く日々を叫ぶ」
やってよかった
青春の叫び

それを聞いた夏帆ちゃんがどう思うのか
はとっちの心になにを残すのか

「聴いてください!!最後の曲です」
たまき先輩の最後の曲がはとっちになにを残すのか

感想

たまき先輩のラストライブ
伝えたい相手の夏帆ちゃんと
たまき先輩によって変わったはとっちが聴く

ここにたまき先輩を悪く言った元メンバーもいるのかな
いたらもしかしたら、自分の罪に気づくのかもしれないけど、おそらくいないんだろうな
軽音部はプロじゃない
外野からみたら、外から見たら単なる内輪ノリの青春ごっこ
おそらく元メンバーはたまき先輩が感じた想いに触れないまま、ずっとクズのまま卒業するんだろうな

たまき先輩の気持ちが継がれるのは、内輪だけ
でもそれでいい
内輪しか伝わらなくても、内輪には伝わる想い

それが青春という青臭い場所に居た連中だけの特権なんだろうなと感じる

青春したかったなー
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ふつうだけど、特別な輝いている日々
青春っていいですね


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