【ふつうの軽音部】49話 舞伽「あっ…(察し)」

ハロウィンライブに向けて練習

新曲が3曲ということは、はどっちも曲を決めたわけだね
どんな曲になるのか楽しみ

イマジナリータカミはいつもニヤニヤしながら「ミスハトノ」と言う
はとっちの思う「上から目線の嫌味なやつ」イメージが定まってきた
さすが「3年間いい感じにはならなかった」と約束されている存在
どんなにイベントを重ねても好感度が上がらない安心感

それと比べてしっかりイメージできる水尾くん
はとっちをちゃんと褒めてくれた第一号だけある
ほか2人はどうせ桃ちゃんと厘ちゃんへの質問だからマジでどうでもいい
そう考えると彩目ちゃんだけ質問されないんだな
彩目ちゃんにとって安心するだろうけど、それはそれで鷹見にムカつくだろうな

「ひとつ聞きたいこと思いついたかも」
なんだろ?
鷹見に質問はないだろうし、水尾くんにあらためて聞くことと考えたら、アレかな?
「水尾くん、レイハさんとは仲良かったの?」
これな気がする
ハロウィンライブにはレイハさんもいる
レイハさんが聞いていて地雷を踏むと思う

彩目ちゃんバイバイ

「お疲れっす」
たまき先輩にちゃんと挨拶する彩目ちゃん
たまき先輩のことは嫌いじゃないんだな
というか好きなタイプなんだろうな

桃ちゃんの友達にして鷹見くんの元カノの舞伽ちゃんとすれ違う
無表情ですれ違う
腹に抱えたものだせばいいのにな
どうせ鷹見に対する愚痴を言い合うことになるだろうし、最終的に意気投合するだろこの二人

Sound Sleep元メンバー集結

優希ちゃんの鷹見への評価「私とか他のバンドは一切眼中にないって感じ」
よくわかっている
というか、他の部員たちもそんなふうに思ってるんだろうな
というか部内の女二人と付き合ってポイ捨てしてるんだから女子評価は最悪で当たり前か
それでも付き合いたいって女もいるだろうけどさ

舞伽ちゃん合流

桃ちゃんの謝罪

「大丈夫ゆっくり伝えたらええから」
優希ちゃんの言葉を無表情で聞く舞伽
あっ…(察し)な顔
どうせ桃ちゃんとはもうこれで終わりって決めている顔
そして優希も「そっち側」なのねという顔
これで二人まとめて切る覚悟をきめた顔だな
怖えーな女の友情

ちゃんとまっすぐ謝罪した桃ちゃん
ナナメ下を見ながら目を合わせないで当時のことを話す舞伽
自分だけに話している自分への言い訳
舞伽は客観的に当時の状況を口に出してはいるが感情として受け止めているわけじゃない

「これで終わりでええんちゃう?」
「これで終わり…」
舞伽の気持ちは終わらない
ずっと彩目に対してイヤな気持ちは残るし、そんなイヤな彩目とバンドを組んだ桃ちゃんに対してもモヤモヤする気持ちは終わらない
そんな気持ちを抱えて今後、前のような関係には戻れない
「うん…」
だったりこれで終わりにする

「今後は別にこの3人で昔みたいに集まったりする必要は
 もう別にないんかなって思うから…」
言っちゃった

「藤井さんと仲良くやってる桃とは昔みたいな関係で仲良くすることはできへんって言うてんの…」
「おかしいのは私のほうやってわかってるけど!なんで桃と藤井さんが一緒のバンドなんって…そんなん桃の勝手やのに嫌な気持ちになって…!」
ホントはここまで言うつもりはなかったんだろうけど、話すうちに気持ちがあふれちゃった言葉

舞伽と私は同じだ
置いていかれたような、見捨てられたよつな気持ちになって、自分の中だけでモヤモヤを膨らませて、自分を守るために「こういうことなんでしょ」という結論をだして心を閉ざした
子供の癇癪みたいな結論

でも本当はそうなりたくなかったはず
でもどうしようもないことは、自分も同じだった桃ちゃんにはわかる

3人の友情を信じて楽観的に考えていた優希ちゃん
考えたらわかったかも知れないし、舞伽に寄り添って心情を騎士出せていたらこんな結果にはならなかったかも知れない
でもあの時は桃ちゃんのほうがダメージ受けていて、彩目ちゃんも鷹見と別れたことから「彩目に対する舞伽の気持ち」を深く考えなかった優希ちゃん

ぶっちゃけ原因を追求すると「鷹見のせい」なんだけど、それでも男のことでこんなに簡単に友情が壊れてしまうなんて
女の友情は儚いねえ

桃ちゃんを支えた優希ちゃん

2人セットで舞伽ちゃんに切られたとはいえ、まだなんとかなる なりそうな優希ちゃんと違い決定的に距離を取らされた桃ちゃん
桃ちゃんもいろいろ考えたけど、舞伽の気持ちのモヤモヤを晴らせるのは舞伽自身しかいない
たぶんこのことを悟らせると彩目ちゃんはバンドから出ていく
彩目ちゃんはそういう子

彩目ちゃんをバンドから追い出したらたぶん表面上3人の関係は修復できる
でもそれは違う
いままでとは違う表面上の関係になってしまう
「彩目と一緒にはーとぶれいくを結成したことは何も後悔してないから だから…私は大丈夫!」
優希ちゃんと心を痛めただろうことを察して、笑顔を見せる桃ちゃん
悲しいけど大丈夫
自分にも言い聞かせる言葉と笑顔
そんな気持ちを察する優希ちゃん
ええ娘や二人とも

笑顔ではーとぶれいくに合流する桃ちゃん
胸の内は彩目ちゃんにわかられないように、いつも以上の笑顔で彩目ちゃんに触れる桃ちゃん

感想

たまき先輩が元バンド時代に負った傷が最後の学園祭ライブで伝えたように、桃ちゃんも舞伽に伝えたい気持ちができたんだろうな
ひとりで抱える覚悟キメたんだろうな

でもたまき先輩と違って、はーとぶれいくには察しのいい彩目ちゃんと、異常に察しのいい厘ちゃんがいる
今日のことはすぐにバレると思うな

彩目ちゃんが動くんじゃないかな?
自分のせいで桃ちゃんが傷ついて、それを隠そうとしている
桃ちゃんのためにやれることやるんじゃないかな
これで桃ちゃんと彩目ちゃんのわだかまりが解消して、彩目ちゃんに友達が増えるといいなと思います


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