染みついた下請け根性

これは彼が心を保つ唯一の方法。

30年も下請けとして働いていると
自分の作業、成果物の責任を持たなくなる。
すべての責任の所在は請負元となり、謝罪をしなくなる。
仕事で人に感謝されることがないので、仕事で人に感謝しなくなる。

若手に追い越される日々、
媚びる相手は社内も社外も自分よりあとに入ってきた社員
自分がプログラム言語を教えた社員もいる。
ときにはタメ口で媚びる
会社からは順当に評価されているからいつまでもここにいる
プライドはない
日本の会社員はクビにならない。

媚びるためなら部下を売る
部下の成果は自分の成果……じゃないと自分はなにもできない
嘘もたくさんつく
指導方法なんてわからないから部下のミスは放っておく
注意もしないし、褒めもしない

全部から目を逸らしている
もともと小さかった自覚も今ではなくなった

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