【詩】しょせん、誰かの行動で
人生は思い通りにはいかない。
人生は、他人の行動で左右されるから。
独りで産まれて独りで死ぬとはいう、けれど、誰かの行動にかならず影響を受ける。父母であったり、兄姉であったり、弟妹、友人、見知らぬひと、袖が触れ合っただけ、自分のほかの『だれか』に、未来は変えられてしまうのだ。
だから、本当に自分独りで生きていられる人間なんてものは、存在しない。この世に存在しない。世界最後の生き残りの1人でもないかぎり。
だから、どんな人生で、どんなに悲しくてもうれしくてもつまらなくても、
ほんの少し、かならずは。
相手のことを考えなければならない。私はそのように思う。
だから、人間は、独りでは生きられないとされるのだ。
孤独とは無関係に。
ただ、たんに、周りの人たちによって、あなたやわたしの人生も、変えられてしまうから。そういうものだから。
だから、他人を気遣って、やさしく、たのしく、すこしでも。
楽しく過ごせたらいいね。そういう気持ちで、
『にんげんはひとりではいきられない』
そう、言い聞かせる。理不尽があっても。事故があっても。
明日には、楽しい影響が、きっとある。
いつかのあしたには、きっと。
END.