軟骨にピアスを開けたい

YouTubeで動画を見ていた。
有名なメイクアップアーティストがやっているYouTubeチャンネルの動画で、アイドルの女の子にどんな顔になりたいかを聞いてメイクアップアーティストがその要望に応えるという趣旨の動画だった。

眉毛を描くのが苦手なのでプロのメイクの技を知りたいという理由で観ていたので、その動画のアイドルの子がなんというグループでなんていう名前の子でとかはすっかり忘れてしまった。なんなら顔も忘れた。
しかし彼女の耳だけやけに印象に残ってしまったのだ。

特に変わったピアスをしていたわけでもなく、よく見るなんでもない軟骨ピアスだったんだけれども、でもなんか急に彼女の耳を見て「あ、軟骨ピアスいいなーーーー」と猛烈に思ってしまった。
そういう衝動に駆られたらすぐ行動しちゃうタイプなので即Amazonで軟骨用ピアッサーを購入した。

実のところ、軟骨ピアスは過去にも開けたことがある。
若かりし10代の頃に太めの安全ピンを自力でグリグリ刺して開けた。（10代ってそういうもんでしょ…）
なので今回は２度目だし気楽にピアッサーを使ってサクッといったろうと思ったのだ。
（なお、この時に気合で開けたピアス穴はいつの間にか存在を忘れて閉じてしまった）

翌日Amazonからピアッサーが届いた。さっそくパッケージを開けて準備にとりかかり、鏡の前で我が耳を見つめて

エイヤ、開けたるで、エイヤ
エイヤッ
ほれ、エイヤッ、そう！

と、気合をいれているうちに一日が過ぎてしまった…
まあなんと歳を取ったことでしょう。
（おまけに麻酔クリームまで塗っているのにだ）

この話が昨日の出来事で、今現在まだ軟骨にピアス穴は開いていない。
ほんとうはめちゃくちゃ開けたい。
開けたいけど開けられない罪悪感のようなモヤモヤを誤魔化すように文章にしている。
わかっている、この行為はなんの解決にもならない…

ピアスの事を考えては「ハァ…」などとため息をついたりしている始末。
ハァじゃないのよ、楽しい気持ちになるためにやるはずが本末転倒だよ。

あーあ、右手だけ一瞬別の人になってバツッと開けてくんないかなー

若い子の軟骨ピアスもいいけど、大人がシンプルな服装にシンプルな軟骨ピアスしてるのかっこいいと思うんだよな～
思うんだけどな～気合がなぁ…