その武器(=下着)を取れ!!
下着は女性にとって「武器」だと思う。しかもただの武器ではなく、「最終兵器」だ。運命を共にするかけがえのないもの。
けだし、女性は社会に出ると自らに化粧を施し、洗練された洋服を着て“武装”する。その理由には純粋な己の美の追求もあれば、社会的ステータスのためや、世間体、恋、なめられないようになど様々だが、いずれも根本には「自己肯定感を高めるため」という一点があると考える。
TPOに沿った服装、自らを魅力的に見せるメイク、はたまたセンスのいい小物を身に着けている“わたし”を社会という目を通して観測することが、“私”を彩り形作る。するとなにやら自信が出て、覇気が上がる。自分自身を受け入れ、愛するために女性は武装するのだ。
その武装の最たるものがブラジャーやショーツといった下着であろう。通常人から見えない部分ではあるが、それ故人の目を気にせずとことん自らの嗜好に振り切った品を身に着けることもできる楽しさもある。自分好みの品を買い求め、下着を身に着け、鏡を見つめると、そこには美しい色使いで細工の細やかな自分だけの宝石がある。自らが尊い存在であることを自覚できるこのひとときは、女性の特権であり、かけがえないものだ。
友人と過ごす楽しい日も、病める日も、仕事でくたくたな日も、悲しみで胸が張り裂けそうな日も、下着はいつも私たちと共にある。さらに近年は“ナイトブラ”なんてものもあるのだから、眠れない夜でさえ寄り添ってくれる。ことによっては永遠の愛を誓った人よりも!
ほうぼうを探し回って求めた、これぞという逸品。肌身離さず身に着ける、一蓮托生の存在…これはもう、いわゆる武士にとっての刀、ヴァイキングにとっての斧、相撲取りにとってのまわしと言って差し支えないのでないか。
私は今日も、カラフルなレースに彩られた“武器屋”に寄る。鋭い戦士の目をしたご同輩を横目に見つつ、自分だけの“武器”を探す。
そう、恋人や伴侶ではなく、まずは自分自身のための“武器”を。
さぁ、清楚な白、鮮やかな青、コットンキャンディのようなピンク、元気が出る黄色にセクシーな赤色、シックなベージュにさわやか水色。どれを選ぶかは自分次第。
すべての女性よ、彩り多き人生であれ!
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