最高のヤツに 2024年9月12日(木)
夜、散歩途中に本屋さんへ寄った。
だらだらと物色して、気になった小学館の図鑑を一冊購入した。トートバッグに入れて歩いたので肩が少し痛い。
そういえばわたしは(というか上に兄姉がいる人は大体そうだと思うのだけど)、自分だけの図鑑というものを持ったことが無いなぁと思った。図鑑は他の本と比べて値が張るし、場所も取るから兄姉がいると大抵はお下がりか共用になる。今日買ったものが初めて自分だけの図鑑だと思うと何だかうれしい。
本屋さんでは大人向けの小説や文芸誌なども見るけど、最近はそれよりも児童書コーナーを眺めている時間が多い。でも、その場に子どもがいたら邪魔にならないようにするか立ち去るかして譲る。小さくてかわいいやつに害のないデカツヨでいたいからです。
そこへ行く理由は、単純に絵本や児童書、またそれに付随するグッズが好きだからというのもあるけど、それらを眺めている内に日々の不安が和らぐからというのもある。
これからの人生に役立つかとか話題性があるかとかそういった邪念が一切入らずに、ただ単純に「これが気になる」という真っ直ぐな気持ちだけを持っていられる。目に映るものと自分の想像の世界だけを信じて、ただ前だけを見つめていられる気持ちを思い出し、安心するのだと思う。
このことは今日「本屋に行ったあとは何故気持ちが落ち着いてるのか」と考えた時に、あぁそうか、と分かったことで、その場にいる時は嬉しいとか安心するとかそういうことも思わない。本当に純粋な気持ちだけで立っている。
わたしは普段から幼少時代の感性に強い憧れを抱いている。
ただ、それならその頃に戻りたいのかというと、それもまた違う。未熟さゆえに人を傷付けたり傷付けられたり、子どもの世界だって本当に辛いのだし、そんなことはもうしたくない。
知性やある程度の打算性は保ったまま、純粋に何かを知りたいとかやってみたいとか思う気持ちもどうにか持っていたいのだ。欲張りなのだろうか。たまに分からなくなってしまうけど。
幼少期は早く大人になりたかったのに、実際大人と呼ばれる年齢になったら今度は子どもに憧れるなんて、生き続けるほど理想は遠退きますね!しかしいつまでも抗いたい、いや追い続けたいが!最高のデカツヨを目指すためにな!おい!寝てください!