「ホジャ・ナスレッディンの小噺にまつわる小噺」
以前、ホジャ・ナスレッディンとういう、イスラム世界の一休さんみたいな人の小噺を読んだ事がある。
随分昔にチラっと読んだだけなので、ボヤっとした記憶だが、このナスレッディンさんが一体どんな人かと言うと、毎日飲んだくれて人間の無知を皮肉たっぷりにからかう人物だったと記憶している。
それで今日、イラスト仕事のBGMがわりにYOUTUBEで、この人にまつわるお噺を聞いていたのだが、そんな事をしていたらこの動画にブチ当たってしまった・・・・。
ホジャナスレッディンの馬鹿な話 https://youtu.be/SXbuQm1_aVA @YouTubeさんから
はい、ええ、講演者は、またまた妄想症気味のポンコツスピリチュアルおじさんですよコレ・・・。
YOUTUBEを垂れ流しにしていると、ちょくちょくコレ系の動画が再生される事が多いのだけど、私が知らないだけで結構流行っているのかしら?
まあ、それが流行っているかどうかはどうでもいいのだけど、こういう動画に行き着くと、つい「おうおう、今度は一体どんなしょーもない話しが聞けるのだろう?」なんて思って見てしまう自分がいる。
それで見始めると、早々にホジャ・ナスレッディンの皮肉っぽい小噺がひとつ、講演者によって紹介される。
その小噺は、自宅でカギを失くしたナスレッディン氏が、明るい昼間に外でカギを探していると隣人に「自宅で失くしたカギを何故外で探すのか?」と聞かれて「アホか。家の中は暗くて見えんじゃろ」と答えるという内容だった。
この噺の要旨は掻い摘んで言うと「見えない神秘なんぞ探してないで、見えるものから見ればいいんじゃない?」といった要旨と思われたし、講演者もそんな風な説明をしていた。
うん、これは非情によく分かる話だし、自分でも過去のNOTEの記事でそんな事を書いていた覚えがある。
それで「そこからどう話が広がるのだろう?この講演者は物事がよく分かるタイプなのかも?」と少なからず期待をしつつ聞いていると・・・
過去のスピリチュアル界の偉人の話しだとか、高次元がどうの、アトランティスの古代文明がなにやら、と紋切り型のスピリチュアルトークを始めたので「やれやれ、またか。このオジサンは最初のナスレッディン氏の小噺から一体なにを学んだのか?」と思わざるを得なかった。
失われた古代文明やら、とうの昔に亡くなった偉人の伝説やら、古代の謎の教団?やらと、そういった話はロマンがあって信じずとも嫌いではないが、その手の話にロマンを感じるのはまさに“今となっては見えない暗がりにあるもの”だからであって、決して明るい昼間の屋外に落ちている類のものでもない。
それで、そういった暗くて見えにくいものばかりに心を奪われて探求しているこの講演者のオジサンが最初にナスレッディン氏のカギの小噺を持ち出したのは「単なる天然ボケなのか、笑い欲しくて懇親のボケをかましたのか?それとも実はそれ自体が計算された含蓄のある滑稽噺だったのでは?」
などと皮肉っぽく深読みをしたところで、その答えはやっぱり“暗い屋内”にしか無さそうだ。
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※ちなみにこの講演者の方、「2012」の映画が流行った頃、頻繁にTVに出ていて「もうすぐアセンションが云々で世界が大変な事に・・・」と熱弁されていた方だったと思う。その筋では有名な人なアレな人のかな?笑