#1年後の私へ 公開書簡
私は、11月生まれ。毎年この時期になると、1年前と比べて、なにが変わったかなと振り返る。1年後の自分に思いを馳せて、目標を立てることもある。でも、だいたいは箇条書き程度で、Evernoteかなにかに仕舞い込む。
#1年後の私へ というnote非公式お題企画を見かけた。タイムカプセル企画。1年後の自分に宛てた文章を、公開の場所に置いておくなんて、ちょっと恥ずかしい。でも、自分だけが読むMe文章とは、少し違ったものができそうだ。ちょっと面白い。勢いで、参加してみよう。
1年後の私へ、いまの私はこう思っています。2021年には、どうなっていますか?
2020年の1本目のnoteは「なぜ文章を書くのか」だった。
インターネット黎明期からオンラインを回遊している私は、もうXX年くらい、文章をwebで公開し続けている。でも移り気な私は、書くテーマや場所をしょっちゅう変えてて、記録も記憶も散逸している。
でも、ここ数年来、自分のオンラインアーカイブというか、オンライン基地が欲しい…と思っている。自分の基地らしくするため、サーバーを借りてドメインをとって…と考えることもあるけど、面倒になって頓挫した。
計画ばかり立ててもしょうがない。今あるものを活用していこうと思い、2020年、私はnoteを活用して、パラグライダーや好きなものについての文章を公開し始めた。書きたいネタは色々ある。noteは1年後も、続けていたい。…2021年11月の私、続けられていますか?
2017年にはじめた趣味のパラグライダー。はじめたときは3年も続くとは思わなかった。嬉しい誤算で、やればやるほど楽しい。しかしパラグライダーの楽しさを、言葉で説明するのは難しい。雑談中に話が広がって「もっと良い伝え方があるのでは…」ともどかしく思うことも多い。そこで2020年から、パラグライダーの楽しさを文章で紹介する企画をはじめた。それがマガジン「パラグライダーで空を飛ぶ」。
これは自分なりに「パラグライダーに興味がある誰かに読んでもらう」ことを目標にしている。そのために、パラ仲間やコミュニティ(sentence)の方々にできるだけフィードバックを貰うようにしている。2021年もそういう機会は積極的につくっていきたい。…2021年11月の私、できていますか?
パラグライダーのフライト自体は、今年は夏も秋も白馬に行った。天気が変わりやすい白馬なのに、今年は毎日たくさん飛べて、幸運だった。2021年は、パイロット証(免許みたいなもの)を取得できるといいな。でも、なによりも楽しく事故なく、資金ショートせず、飛び続けていたい。…2021年11月の私、できていますか?
2020年2月に、新型コロナに関するシンガポール首相のスピーチを翻訳した。これは自分が見つけた良いコンテンツを、友人知人に共有したいという動機で公開したものだったが、予想外にたくさんのアクセスがあって、びっくりした。私が今まで書いた文章のなかで、一番多く読まれた。
私は、狙って人目を引くのは苦手だ。でもこの記事は、好きなことを続けていたら、たまにはこんなことも起きる……という気付きになった。これからも「これ、いいよね」を他者と共有する発信は続けていきたい。その結果、多くの人に届く何かがあれば望外の喜びだ。
振れ幅は、人生の豊かさ
ついつい大きな「振れ幅」を求めてしまうクセがある私だけど、変化させようと思って目先の変化に飛びつくよりも、自分がいまやっていることを深めていった先に、より豊かな「振れ幅」があるんじゃないかなと、感じることが増えた(年の功かなぁ)。思考と言動が一致しないこともあるけれど、思考としてはこんなことを考えています…という記録を、2021年11月の私へ。
(カバー写真は、2020年秋の白馬にて撮影)