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未経験からITエンジニアになるために意識しないといけないこと

未経験者がITエンジニアを目指す時、よく「自走力」が大事だと言われます。

例えば、会社でどんな初心者エンジニアを雇いたいかってなると、「自走力がある人」って結構な割合で返事が返ってくるのではないでしょうか。

どんな職業や勉強、スポーツ、習い事でも、この「自走力」ってめっちゃ大事だと思いますが、とりあえずITエンジニアを例に上げてみます。

自走力とは?

じゃあ、一体どんな人が自走力がある人でしょうか?

僕が考えるに「自走力」は、

攻めの姿勢か、待ちの姿勢か

ではないかと思います。

自分から積極的に動けるかどうか、自分から走り出すことができるかどうか。
これが「自走力」っていう文脈で一番重要な気がしています。



例えば、僕がプログラミングを勉強したのはカナダでの専門学校みたいなところなんですが、正直言うと学校の質があんまりよくなかったです。

するとクラスはある2つのグループに分かれていました。

1つは、学校の質が悪いのを嘆いて文句を言う人。
もう1つは、さっさと諦めて自分で勉強し始める人。

結果、さっさと諦めて自分で勉強している人の方が就職までたどり着けている人が多かったです。

学校に文句を言っていた人はほとんどが自分の国へと帰ってしまいました。

まぁ学校に怒ってる人の気持ちもすごいよく分かります。
そもそも、学校やスクールとか高いお金を払ってるんだからちゃんと教えるのが当たり前っちゃぁそうなんですが、期待通りにはならないことも世の中にはたくさんあって。

そういう時に、自走力のあるか無いかがポイントになったんじゃないかと思うんです。

学校や高い教材やスクールに行っても上達しない人は、ずっと「待ちの姿勢」だったりします。
教えてもらうことが前提条件になっていて、そこが上手くいかないと途端にお手上げになってしまいます。あとは文句言うだけ。

一方で、「自走力」がある人は、その状況でもなんとかするために自分で動き出します。
周りの経験者を頼ったり、まだ話が分かりそうな先生の授業に潜り込んだり。とにかく分からないながらも、情報をあつめたり、自分で勉強しようとします。なんとかしようとするわけです。


自走できない人の特徴って、
「言われたことはちゃんとできる」
「でも、言われたことだけしかできない」
「教えてもらってないことはできないと思っているし、するつもりもない」
って考え方が大きく占めているような気がします。

なのでこういう人は、会社でも指示待ちになりやすく、手取り足取り教えてあげないと動けない人になってしまいます。

だから会社としても「自走力」がある人がいいんだと思います。

「自走できる=自分で全部解決」できるではない

自走力のある人って自分で全部解決する人を指しているように聞こえますが、そういうわけでもないです。

世の中には自分ひとりでは解決できないことが山程あるし、実際に教えてもらわないとできないこともたくさんあります。自分で全部解決する必要もありません。

ちゃんと人に自分から聞きにいって情報をとりにいけるかどうか。
自分でちゃんと調べられるかどうか。
ゴールがまだ分からない問題でも、進んでいけるかどうか。

そういうことが大事になってきます。
とりあえず自分で走り出せるかどうかが自走力です。

  • 自分で調べてとりあえずの答えをだす。

  • 自分から情報を取りに行く。

  • 自分からコミュニケーションをこまめにとって、フィードバックをもらう。

全部自分で解決するかどうかは、必ずしも自走力とイコールではありません。

以前、僕のとなりのチームに優秀なインターンの学生が来たことあったのですが、彼なんかは自走力がめっちゃ高かったです。

まだ大学生だし、会社の内部仕様のことなんか、すぐには分かるわけないんですが、もらったタスクは先に自分でドキュメントを読んだり調べたりして、それでも分からないことはチームを跨いでも質問してきたりしていました。

こちらが教えたこと以上を吸収する感じが自分で走ってる感じがします。
そして自分が進んでいる方向が間違っていないか、まわりに逐一確認をしている。

あぁ、こういうことを「自走力がある」って言うんだろうなぁと感心しました。

というわけで

ちなみに、「うちの会社は自走力のある人を求めています」って言いながら、ドキュメントも無い、オンボーディングもない、見て覚えろ、質問してくるな、みたいな丸投げ系会社は一定数存在しているので、そういうのはさっさと辞めちまいましょう。そういう会社は滅びたほうがいい。


このあいだ、僕の知り合いの1人が、IT業界に進みたいってので相談を受けていて、学校やスクールみたいなところにすごい期待していたので、ちょっと心配になってこれを書いてみました。

いくら高い授業料を払ったって、自分でやらない限りは学校へ行くだけではなんともならんですよって言いたかったわけです。
特にITエンジニアは自分でなんとかしないといけない場面ってよくあるので、自走力は身につけておきたいところです。


まぁ、これはITエンジニアだけじゃなくて、どの業界でも、どの勉強でも同じかなぁと思います。
口を開けて待ってるだけでは何も得られません。

自分から走り出す能力が必要ですねって話でした。

ではでは。

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