私立大歯学部への道3(浪人生の戦略:総論及び英語編)
浪人しても私立大歯学部への入学を目指す皆さん、「道はかなり険しいです」が、以下を実践すれば道は開けます。
1、浪人後、私立大歯学部合格が困難な理由
①受験可能大学が絞られる
国家試験の合格を考えると最低でもBランク大に入学することが必要です。
それゆえ、例えば関東圏での受験校は、Sランク大の昭和・東歯、Aランク大の日歯・日大歯、並びに、Bランク大の明海・日大松戸の6校に限られ、非常に狭き門となります。
②偏差値が低くとも、開業歯科医の子は歯学部を受験する可能性が高い
競争が激しい歯科医師業界では、新規参入は少ないものの、親が開業歯科医であった場合には家業を継ぐ可能性が高いため、必然的に上記6校の入試は毎年厳しいものとなり、浪人したからといって合格可能性が上がるとは限りません。
③私立大歯学部専願受験生は危機感が無い方が多い
卒業までに何千万円という学費がかかる私立大歯学部専願受験生は、裕福な家庭のお子さんのため、競争心や危機感にかける場合が多く見られます
受験は椅子取りゲームなので、競争心が無いとそれだけで不利となります。
2、1浪生の合格戦略
家庭教師歴20年超の経験上、(もちろん、例外はありますが)「浪人は1浪が限界」というのがわたくしの持論です。
それゆえ、何としても1浪で受験を終わらせることができるよう、綿密な戦略を立てる必要があります。
①何が何でも、Aランク大合格を目指す。
正直に申し上げて、「浪人生のあなたが、Sランクの昭和・東歯に合格する可能性はかなり低い」、と思われます。
なぜなら、Sランク大は国公立大学歯学部併願受験生がほとんど受験するためです。
結論として、浪人生であるあなたにとって、Aランク大必勝を目指すのが現実的な選択となります。
日歯や日大歯はOBの数が多いため、歴史が浅い昭和大よりも歯科医師会ではランクが上です。
また、国家試験合格率ではSランク大に劣るものの、Aランク大はキャンパスの地の利を生かし、受験予備校に通うことが容易となります。
一年でも早く歯科医師となることこそが重要なのですから、Sランク大でなくても十分です。
②基礎を徹底的に繰り返す
Aランク大合格のためには、教科書の章末レベルの問題が完璧に解けるようになれば必ず合格できます。
つまらないプライドは捨てて、基礎の反復を心がけましょう。
詳しくは、科目別戦略をご覧ください。
③宅浪は避ける
一浪で決着を付けたいと心から願うのであれば、宅浪はいけません。
数Ⅲもなく、たとえSランク大といえども偏差値50台の大学に現役合格できなかった自分を振り返ってみてください。
そうすれば、自分に甘くなりがちな宅浪がダメな理由がおのずとわかるでしょう。
3、科目別戦略:英語
①英語
Aランク大では、単語・熟語・文法で4割は得点可能である。
それゆえ、7月末までにこれらを1周すること。
辞書替わりに持っておきたいものとして
そして、8月からは上記2周目の他
上記2冊を10月末までに終わること。
11月からは、単語・熟語・文法3周目、解釈・長文2周目、並びに
を最低2度は解くこと。
解答を見ても不明な点は、必ず予備校の教師等に質問し、そのまま放置しないこと。
さらに、小論文は時間内に書き、教師に添削してもらうこと。
以上をやらなければ、過去問を解いたことにはならない。
数学編に続く