東京歯科2

私立大歯学部への道2(現役生:志望校選択と数学の具体的な学習方法)

前回に続き、今回は数学の学習法についてお話します。

数学は点数差がひらきやすい科目です。
得意の方(模擬試験や高校での実力テストで8割以上取れる方)は、今までの勉強法で、夏休み頃から過去問を解答してください。

本稿は、主に数学を不得意としている方の参考になればと思っています。


1、数学Ⅰ


「2次関数」を中心に学習してください。
2次関数の理解のためには、「式の計算」「実数」「不等式」の理解がひつようになるので、各単元を復習しながら理解を深めていきます。

また、「三角比」は数Ⅱでの「三角関数」の基礎となる単元なので、説明を熟読し、理解したうえで公式を暗記してください。

なお、「集合と命題」「データの分析」も小問として出題され、知っているだけで解答できるので、学習を省略してはいけません。

2、数A

数Aの各単元私立大歯学部への道1(現役生:志望校選択と英語の具体的な学習方法)「図形の性質」「整数の性質」はいずれも重要です。

「場合の数と確率」では、パターン問題(例えば、女子が両端にくるような並び方等)は必ず理解したうえで暗記してください。
場合分けが不正確な場合には正答が得られないので、入試本番では深入りは禁物です。

「図形の性質」は中3で学んだ図形の延長です。
特に、方べきの定理やチェバ・メネラウスの定理は数Bでも利用するので、理解のうえ暗記しましょう。

「整数の性質」は出題がパターン化されているので、練習問題をやりつつ、理解を深めましょう。
理屈を理解した後に問題を解答するよりも、先に解答した方が理解が進みます。

3、数Ⅱ

関数(三角、指数、対数)と微積分を中心に学習します。
数Ⅱになると質量ともにグレイドアップするので、注意が必要です。
数Ⅱを不得意とする方は、数Ⅰの基礎が欠けていることが多いので、特に「式の計算」の復習を勧めます。

「式と証明」では、二項定理や多項定理、相加相乗平均、
「複素数と方程式」では、「解と係数の関係」「因数定理」、
「図形と方程式」では「軌跡と領域」
が頻出です。

4、数B

「ベクトル」は苦手な方が多い分野です。
内積等、イメージしにくい箇所が多いため、苦手な方は「概念の理解よりも、先ずは公式を暗記することにより解答できる問題を増やす」ことに注力してください。
Sランク大では毎年出題されると言っても過言ではないので、得意分野にする必要があります。

「数列」では「漸化式」の攻略が全てです。
「漸化式」の問題もパターン化されているので、パターンの暗記が必須です。

5、参考書・問題集

「なんだこれか」と言われるのを覚悟ですが、

の例題のみ完璧にしましょう。

圧倒的なボリュームに抵抗のある方は、

上記を利用する場合には、必ず別冊解答も揃えてください。

言うまでもなく、解答へ手順を理解することが肝要なので。

また、単元別に辞書替わりの参考書として、

等もおススメです。

国家試験ストレート合格のためにも、大学受験時に自立学習できるようにしておきましょう。