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働きながら日記を書くのは難しい

noteやInstagramのような、人の目に触れられることを前提としたSNSに日々の出来事を綴るのが難しいと、改めて感じる。

もし万が一にでも知人や、最悪の場合、職場の人にでも知られたら……と思うと、恥や外聞といったものよりも先に「コンプライアンス違反」が脳裏によぎる。いやもちろん、そんな仕事のこと(違反につながるような情報)を書くつもりはないが。
けれど、何がしら仕事に関すること、例えば「仕事で〇〇へ出張した」ということを書いたとして、今の大検索時代では秒速で特定されてしまうだろう。
もちろん、そんなことをされるような知名度のある人間でもないし、そこまで世間は人に関心はないだろう。それでも、日々社会人として生活していると、嫌でも「リスク」とは無縁ではいられない。

かといって、朝から晩まで働いていると、どうしたって仕事のことが中心になる。
仕事以外の時間だって人生の一部ではあるのだが、じゃあ1日の半分の12時間近く(ちょっと残業多めな気がしないでもないが)費やしていることを避けて日記を書く、というのはなかなか難易度が高い。
とはいえ、森見登美彦だってエッセイの中で「何もない時が一番日記を書くのに適している(多様な思考を巡らせることができるから)」と言っているのだから、書けないことはないはずだ。

だが、どうしても仕事がらみの悩みや話題が増えてしまう。今だって、出張帰りで全く手につかなかった(手をつけられなかった)仕事を明日どうしよう、早起きしてやるしかないか、という焦りと不安でいっぱいだ。
ひとまずダ・ヴィンチ・恐山(品田遊)のエッセイを読んで「そんなに仕事(を通した精神的ダメージ)に真剣になってもしょうがないか」と気休めをしている。今日はもうこれで寝る。久しぶりにサウナに行ったらすこぶる疲れたし(気持ちよかったけれど)。

そもそもは本当に自分用の日記として、ワードやメモ帳に残していた日記をnoteに書こうと思ったのも、もちろん誰かに読んでもらって反応があったらうれしいというのもあるし、noteのアプリが日記を読み返すのに使い勝手が良いというのもあった。
だけど、先述した通り、やっぱり仕事のことを抜きにその日の出来事を書くのはなかなか難しい。もちろん仕事と関係ないことを書くのもいいが、「今は今日あったこのことを書きてえんだよな〜」という気持ちの昇華にはつながらない。かと言って、今まで通り誰にも読ませず、ワードやメモ帳に記録するのも少し飽きてきた。

noteで日記を書いている方は、どのように日々のことを綴っているんだろう。今までたくさんブログを読んできたと思っていたけど、そうした視点を全く持ち合わせていなかった。そういえば、仕事のことはみんな書いていない気がする。それはただ単にコンプライアンス違反的なところもあるし、「他人の業務日報を誰が読むねん」というのもあるだろうな。そんなことを言ったら、「他人の日記を誰が読むねん」というのもあると思うが。

こうして「人」の目を気にする、というのは、やっぱりnoteに書くということの意味を感じる。他のSNSとリンクさせているわけでもないので、ただ自分の日記として書いているこの文章も、探そうとすれば見つけられるし、恐らくそのうち調子に乗って「実はブログ書いてるんだよね〜」と誰かに告白する機会も出てくるだろう。10記事くらい書いたらもう調子に乗って言いふらし始める気もしている。

そういった、「仕事のことを悟らせない程度に仕事のことを語る」という技術も培っていく(培われていく)必要があるんだろうか。まあ、やってみないことには何事もわからない。

少しずつ書いていこう。とりあえず、目下の懸念は明日何時に起きるか、そしてどの仕事から片付けていくか、だな……。

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