「丁寧な診察」と「長い待ち時間」は、関連してしまう
「(日本の)病院の待合室はなぜ混雑している?」と以前投稿しました。
その主な理由は、医療スタッフ数に対して患者数が多すぎるからです。
「3時間待ち、3分診療」などと揶揄されることがありますが、その間に休憩を取る医師・看護師は少数だと思います。
しかし、やはり患者さん側からすれば「こんなに待ったのにたった3分だけの診療ですか!」という気持ちもよくわかります。
では一人当たりの診察時間をより長く、丁寧にし「5分」とした場合、
「4~5時間待ち」になる可能性が高まります。
やはり、医療スタッフ数を増やすか、患者数を減らすのどちらかが、根本解決です。
しかし、その3分の中でいかに患者さんの満足度を上げるかというのも医師の腕の見せ所です。
よく聞く話としては
あの医者は、私の顔も見ないでモニター画面ばかり見ていた
身体を触わりもしないで診察が終わった
などです。
ですので、私が心がけていることは「(画面も見るのだけど)ちょくちょく患者さんの方も向きながら、会話をする」「触診をできるだけする」です。
特に触診は、高齢の患者さんに安心していただけることが多いと感じています。
冬ですと「先生の手は暖かくて気持ち良いね」などと喜んでもらえたりもします😊
さらに、最近は超音波(エコー)を外来診察で使えるようになったので、エコーの画像(動画)を一緒に見ながら説明すると、かなり納得・安心してもらえるようになりました(10~20秒程度でも)。
以上のように、私は工夫していますし、看護師もかなり工夫して診療にあたってくれています。
それでも、混雑しているのでやはり根本的解決が必要であるとも思っています。