カメラなんてなんでもいい、なんてよく言うけど。
カメラなんてなでもいい
こんな言葉を何度か見たことがある。
いいカメラやレンズをいくら持っても、いい写真が撮れるかはまた別って意味だろう。
僕だってずっとそう思ってる。
つもり。
やっぱり、いろんなカメラが気になっちゃう。いろんなレンズが気になっちゃう。
でも、最近ようやっと、「つもり」、から抜け出しつつある。
ある日、カメラのほとんど全てを手に入れた
先日、カメラマンだった父が死んだ。
そして、そのカメラやレンズのほとんどを、僕が引き継ぐことになった。
いつかはこうなることを予測しつつも、予想よりはるかに早く、僕は父のカメラ資産の全てを手に入れてしまった。
好きなメーカーではなかったけれど、フルサイズミラーレス、様々な焦点距離の単焦点レンズ、大三元ズーム、ストロボのセットなど、全てを手に入れてしまった。
喜んでいる場合ではなかったけど、これらを全て使ってみてわかったことがあった。
カメラや、レンズはなんでもいいわけじゃない。
なんでもいいわけじゃない。じゃあなんだ?
僕にとって今時点の答えは3つ。
・アンダーで撮ったときの光のなだらかさ(これを階調とかダイナミックレンジとか言うのかな)
・高感度耐性
・マニュアルフォーカスのしやすさ(ピーキング、拡大表示、ピントリングの滑らかさ、ピント面の解像感)
ここはなんだっていいなんて言えない。
それにレンズは中望遠と35mmがはずせない。この焦点距離でしか表せない世界がある、って思う人はある程度いるはず。
なんだっていい、なんて、そんなことはなかった。
なぜ撮りたいのか
つまるところ、結局これだと思う。
なぜ、撮りたいのか。
それをずっと考えているうちに、何を撮りたいのか、どう撮りたいのかを自然と考えるようになってきた。
何を撮りたいのか、どう撮りたいのか。これは機材の問題でもある。
ここまで考えれば、カメラなんて、レンズなんてなんだっていい、とは言えない。
機材は全部そろった。
これからは撮り続けるのみ。