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2022年に実現した『30日間E-BIKE日本縦断の旅』のこと
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6月から始まる夫婦E-BIKE日本一周の前に、昨年かんいちがチャレンジした、日本の18の名道&絶景道を繋いで走った『30日間E-BIKE日本縦断』はどんな旅だったのか?簡単にご紹介します。
プロローグ
原付バイクと電動バイクで世界一周など多くの旅を果たし、オートバイの旅はやり尽くしたと感じていました。還暦という年齢を考えると次は4輪になりそうですが… 変わり者の僕は年齢に逆行、次は人力の旅と決めていました。当初は自転車を想定していましたが、電動アシスト付きスポーツ自転車『E-Bike』と出会い、旅のスタイルとしては未知数であるE-Bikeに大きな魅力を感じE-Bikeで行くことを決めました。
紆余曲折を経て、あえて30日間というタイムリミットのある日本縦断チャレンジ旅を発案。そこへ旅行家としての視点を加え、全国各地にある18の絶景ロードをつないだ独自ルートを設定しました。
予想距離は約3万5千キロ、1日120キロを30日間走り続ければできるのですが、そんな経験があるはずがありません(笑) さらに、ろくな運動もスポーツもしていない61歳。正直なところできる可能性は20%~30%? かなり低いと思いましたが、だからこそチャレンジしてみたいと思いました。こんな風にしてE-Bike日本縦断の旅は始まりました。
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日本の名道&絶景道として選んだ18
01『佐多岬ロードパーク』05/16
■熱帯林が生い茂るトロピカルロード
02桜島溶岩ロード』05/16
■噴煙を上げる桜島と溶岩原の展望が楽しめる
03『阿蘇パノラマライン』05/18
■どこまでも広がる緑の大地は感動的
04『やまなみハイウエイ』05/19
■起伏に富んだ大自然の中を走る絶景道
05『瀬戸内しまなみ海道』05/23
■瀬戸内海に浮かぶ島々を橋で繋ぐルート
06『四国カルスト公園線』05/24
■高原に広がるカルスト台地に圧倒される
07『剣山スーパー林道』05/26
■日本一長いダートロードがあるスーパー林道
※一部通行止めのため一部のみ走行
08『暗峠・国道308号』05/28
■足がすくむ急傾斜の峠道日本屈指の酷道
09『奥琵琶湖パークウェイ』05/29
■琵琶湖北部に延びる風光明媚なルート
10『千里浜なぎさドライブウェイ』06/01
■日本で唯一のクルマで走れる砂浜
※悪天候のため通行止め
11『志賀草津道路・渋峠』06/03
■国道標高1位の峠ワインディングロード
12『金精峠・いろは坂』06/04
■国道3位の峠と急カーブが連続する観光道路
13『三陸海岸・国道45号』06/08
■東日本大震災の被災から復興へ向かう道
14『八幡平アスピーテライン』06/10
■東北の素晴らしい大自然が眺められる
15『十和田湖・奥入瀬渓谷』06/11
■湖の展望と自然豊かな渓谷美が楽しめる
16『美瑛ジェットコースターの路』06/13
■アップダウンが大波のように連続
17『サロベツ原野・道道106号』06/14
■広い原野と日本海の間を走る直線道路
18『宗谷丘陵の白い道』06/14
■草原にホタテの貝殻が敷かれた白い道が延びる
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エピローグ
期待と不安の中、佐多岬をスタート。体力があるうちに距離を稼いでおこうと、最初の10日間はオーバーペースで走りました。そんな中、尻痛が発生。サドルカバーでどうにか緩和できたのですが、次はまさかのギックリ腰。激痛に『中止!?』が脳裏をかすめる。ところが、無理して動き続けたことで奇跡的に回復(笑)。
旅の折り返し地点、石川県金沢市。15日間連続走行は大きな自信となり、日本縦断の「完走」は確信に変わろうとしていました。大きな疲れもないことから、最後まで30日間休みなしで走ろうと思っていたのですが、妻ヒロコから度重なる「いい歳なんだし、1日くらいは休んだ方がいいよ~」の核心を突くメッセージ。素直に受けとめ、金沢で1日休養を取りました。
18日目に渋峠、19日目に金精峠、2000m級の峠を2つ越えると『30日間で達成!』の文字がチラついてきました。ところが東北地方入った途端、長雨と低温(昼間でも10~12℃)の異常気象。雨天走行と寒さに疲労も重なり、東北では1日の移動距離は80㎞~100km台まで低下。『30日間達成』は一気に遠のきました。
そこから復活したのは26日目の『八幡平アスピーテライン』。雨の中を出発、きつい山道を上り詰めると雨は上がり、抜けるような青空と壮大な景色が広がりました。頑張ってよかったと心から感動。北海道が近づいたこともあり再びエネルギーが湧いてきました。
調子は上がってきたのですが、北海道上陸の時点で3日間しか残っていませんでした。それでも1日170km走れば行ける!と思い、頑張ったのですがが、29日目にいい宿が見つからず。最終日(30日目)に220kmも残ってしまいました。これまで1度も走ったことのない距離ですが、諦めたくない、とにかくできる限りのことはやろうと決意。30日間完走を目指して、朝4時半に名寄の宿を出発。およそ15時間をかけて228km走り、午後7時すぎ宗谷岬に感動のゴールを果たしました。
宗谷岬ではまさかのサプライズ。友人の小原くんが「ゴール達成!」の垂れ幕をもって迎えてくれたのです。想像を超えた展開。小原くんのおかげでゴールの喜びは2倍になりました。実は旅の途中でたくさんのサプライズがありました。全国各地に住む友人が、旅の応援のために続々と駆けつけてくれたのです。SNS等で事前にメッセージをくれた人もいましたが、半数以上がいきなり登場のサプライズ。旅の前はこんなことが起こるとは想像もしていませんでした。すべてが忘れられない、最高の旅をとなりました。
藤原かんいち
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次なるチャレンジは夫婦でのE-BIKE日本一周。
クラウドファインディングを実施しています。
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