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マンガ家、森下suu先生の魅力

私は少女マンガが好きです。
もう「少女」といえる年齢では
とっくにないけれど、
それでも少女マンガが大好きなんです。

いわゆるアニオタと呼ばれるような
学生時代を送っていた私は
オタクのバイブルとも言える
ジャンプが好きでした。

なんなら
「黄瀬くんの涙を受け止める
体育館の床になりたい」
などと、意味不明なことを言い出す
黒バスガチこじらせ系オタク
やっていた時期もありました。
(もちろん黒歴史)

でも、それと同じくらい
少女マンガの中で生きる人物を想い
一喜一憂する日々。

小学生の頃に
「ちゃお派」だの
「なかよし派」だの
言い合った友達が
少女マンガを卒業し、
少年マンガやライトノベルへ
シフトしていくなかでも
私は、黙々と少女マンガを読んでいました。

数ある少女マンガ誌のなかでも
マーガレットが1番で、
さらにその中でも森下suu先生が
紡ぐお話がとても好きです。

今日は「森下先生の魅力を伝えたい!」
という熱意だけで筆を執りました。

ひとひねりある、個性的なストーリー

森下先生のマンガの1つ目の魅力は
「個性的なストーリー」です。

森下先生の名を
広めることとなったであろう
『日々蝶々』は、
お互いに異性が苦手という
「学校で1番の美少女」と
「硬派で寡黙な男子」を
恋未満の感情からじっくり描いた作品。

少女マンガの王道だと
「よくいる普通の女の子」が
「めちゃモテ!イケメン男子」に
気に入られ、嫌よ嫌よといいつつも
常に、MajiでKoiする5秒前(古い)状態で
話が進んでいったりする。
(王道なお話ももちろん大好きですよ!)

それを、森下先生は
男女のキャラクターを
逆転するだけでなく、
2人とも奥手にしてしまう。
このセンスに脱帽。

王道マンガが秒速なら
日々蝶々はカメより遅い速度で
展開されていきますが
それが今までになく新鮮で、
この作品に出会ったときは
ワクワクしました。

丁寧に描かれたキャラクターの感情

2つ目の魅力は
「丁寧な感情表現」です。

ここでは『ショートケーキケーキ』という
作品を紹介しますが
ぶっちゃけこれもストーリーが特徴的で、
マーガレットでここまでやる!?
と思わせる激重展開に
読者もびっくりな作品でした。

でも、あえて感情表現が魅力的な作品として
ショートケーキケーキを挙げたのは
登場人物の気持ちに心を動かされて
何度も何度も読み返したから。

この作品には、
恋だけではない
様々な愛の形と
それに伴った感情が登場します。

その感情ひとつひとつを
元々のイラストの綺麗さと
空間の使い方、
言葉の表現
すべてを使って描かれています。

丁寧に描かれているからこそ
印象に残って、何回も読みたくなる。
森下先生の真骨頂を垣間見た作品です。

二人三脚で「かく」からこその強み

森下先生ですが
実は、お一人で執筆されているのではなく
「原作担当」のマキロ先生と、
「作画担当」のなちやん先生
お二人で森下suu先生なのです。

連載によって違う色を持つ物語と、
生き生きしたキャラクター。

このどちらも洗練されているのは
2人で「かいている」からこその強みで、
私はそこが好きなのかもしれません。

おわりに

今までマーガレットを中心に
連載をされていた森下先生は、
現在『デザート』にて
『ゆびさきと恋々』を連載中です。

本当は、この作品のレビューをしたくて
noteの画面とにらめっこしていたんです...。
でも書きたいことが多すぎて
読みにくくなってしまったので
思いきって分けることにしました。

『ゆびさきと恋々』は
まだ1巻しか出ていませんが
絶対に名作なので、また紹介しますね。

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