舞台ぼっち・ざ・ろっく! Part 2行ってきました。
去年行ってめちゃくちゃ面白かった LIVE STAGEぼっち・ざ・ろっく!の続編、PartⅡ秀華祭の千穐楽を観てきたので、今年もさっくりレポしていきます。今回は現地で見るまで取っておこうと思い、現地で1回、その後配信で2回視聴しました。
全体的な概要
内容はアニメ版の9〜12話。劇場総集編Re:Re:と同じ範囲です。結構アニメに忠実だった Part1と異なり、Part2は初っ端からオリジナルの前説+あらすじから始まります。ふたりちゃんが散々我々をセミと煽って鳴かせた挙句、本編が始まった途端ぼっちちゃんによって我々はSTARRYの花壇へと死骸として埋葬されてしまいました。ぼっちーず×4も巻き添えです。
あらすじはなんか最初はPart1のあらすじがミュージカル風味で展開していくのですが、途中からドリフ大爆笑みたいなヤツになってました。ロゴまでオマージュしてわざわざ作る手の込りよう。階段から降りてくるシーンなんて親の顔より見た。
本編
本面の内容なんてものはファンは知って当然の情報ですので割愛します。ここでは、アニメ版との差異が生じていた場面について述べていきます。
・江の島では、後藤がたこせんを食べながら感動してしまうシーンで、なんとPart1含めて3回目の偽EDが。終わると思ってなかったので爆笑しました。その後、仕切りなおす虹夏がたこせんで周りのぼっちーずたちを張り倒して退場させました。
・トンビにヤムチャされるシーンは、アニメ以上にトンビにボッコボコにされて煙まみれの凹んだ地面にヤムチャされてました。
・文化祭のライブ参加用紙を無意識に握りしめ生徒会室に向かったシーンでは、自傷していたところを喜多ちゃん見つかり、その場でアニメ版での保健室内で起こったくだりがあり、そのまま保健室に行くという言い訳で喜多ちゃんから離れるという流れに変更されていました。そして、ゴミ箱に参加用紙を捨てるわけですが、なんとゴミ箱に紙を突っ込んで、それを舞台袖にぶん投げておりました。
・文化祭に出る自信がないぼっちちゃんをきくり姐さんが新宿FOLTへと連れて行く場面転換では、転換BGMをSICK HACKが演奏しており、直後のイライザの「リハーサル終わりましたよ」と繋がっています。このリハはアニメでは描かれていなかったシーンであり、ここ一つだけでもファンには元がとれるレベルの名シーンでしょう。
また、イライザがポケットから取り出したスマホのキーホルダーにはちゃんとスローループのキャラ達が。スタッフロールにもうちの先生の名前があったらしく席によっては見えないレベルの再現も素晴らしかったです。
・山田の頭カラカラのシーン。原作ではSTARRYの中で話され、アニメでは江の島への電車の中で話されましたが、舞台版ではファミレスの中でのシーンに組み込まれました。それにより、少々長くなったこのシーンでは、脱線しまくってセトリが決まらない展開に後藤が「あの、セトリ…」と何とか話を戻そうとしてました。
・いよいよ開催された秀華祭。モブまでやたらと忠実に再現されており、フランクフル子も勿論登場しました。
ダーウィンが喜多!ではお未来衣の美声の無駄遣いパート。プロジェクターに映されたメンダコぼっちのシーンはアニメ版と異なりましたが新録するなりボツ版を貰うなりしたのでしょうか?どっちにしてもここまでやるかよwと思いました。
・オムライスは実際に見て感じてください。語彙力が足りない。
・後藤以外の三人がクラスメイドに誘われて着替えるシーンはどうやって転換するのだろうかと思いましたが、まさかの超露骨な着替えの尺稼ぎソングを歌うという方向で解決していました。
・世紀末風の男は全カットされていましたが(できそうな人が野田さんくらいしかいないのでしょうがない)、山田のお代わりの流れは代わりに偽タモリが代役を務めていました。
・ライブ直前の舞台裏。なんと本当に舞台袖からリアルタイムでカメラを回して表現。今からライブが始まるんだ!!!っていう雰囲気が、ここから出来上がっていました。
そして、ライブシーン。詳しくをもう少し下で解説します。
追加キャラのキャストさんの感想
ファン1号ほか役:山崎里彩さん
去年はスウィング(代役)として参加されておられたそうです。
文化祭実行委員会等と兼任されておりました。
Part2ではファン1号さん自体がマジでチョイ役だったので、あまり台詞はありませんでしたので、多分実行委員役やってた時間の方が長い気がする。
客席に向かってバンド経験者いませんかと呼び掛けたり、いざそれぽい人が見つかったとなった後はカリスマ性が足りないと突然disったり、しっちゃかめっちゃかするところは原作以上でした。
後藤美智代/清水イライザ役:斉藤瑞季さん
この方はPart1から後藤美智代を演じておられましたが、今回並行してイライザも演じておられました。元々は結束バンド側でオーディションを受けたのか、それとも偶々だったのか。part1ではファン2号役の園田光さんが裏のドラムを担当していたので、前者かもしれないですね。それでもまさか続編でギターをガッツリ弾かされる事になろうとは思ってなかったと思います。
さて、そんな斉藤さんのイライザですが、まんまイライザです。廣井とは別次元の自由さで、舞台の端で自撮りしまくってたり、演奏中はやたらとピョンピョンとアグレッシブに動かれていて可愛かったです。イントネーションもアニメ版まんまでした。未結奈さんがめちゃくちゃすごい美智代・イライザだったと興奮した様子でインスタライブしてたのも面白かったです。
後藤直樹/吉田銀次郎役:野田裕貴さん
Part1をで後藤直樹を担当されていた澤田さんから変わりました野田さん。何故変わったかは存じ上げません。
山崎さんなどの裏方さんを除けば初の男性主要メンバーです。銀ちゃんもパパも両方チョイ役なんですけど、入れ代わり立ち代わりどっちかは舞台にいるので、斎藤さん同様常に着替えで忙しかったんじゃないかと思います。
ぼっちーずとしてもちょこちょこ出ており、生足魅惑のぼっち枠はこの方でした。まぁ男なら多少露出しても問題ないしね。トンビとかの野太い声も担当されていたので、アニメを見た人たちの違和感も軽減されていたのではないかと思います。
本作品のアクスタが銀ちゃんの初グッズであったためか、物販初日に初日分のアクスタが全商品で一番最初に売り切れる事態になったのはちょっと笑いました。
岩下志麻役:未結奈さん
作中屈指のクールビューティ―お姉さんの志麻様。演じられる未結奈さんはどちらかと言えばカワイイ系のお方でした。そして、本業ドラマーという事でこの方もまた舞台初挑戦の方だったのですが、志麻様の苦労人的な落ち着いた雰囲気がすごく出ていました。
未結奈さんのインスタライブも必見です。
ライブシーン・ミニライブ
※ドッペルゲンガー
Part1で新たに追加された楽曲です。(配信で見返してます。)
いやまさか追加されるとは思ってなかったから行ってなかったんですよ。
あのバンドが終わった後、喜多ちゃんが水を飲みに行きまして、おや?となりまして。去年はすぐに場面転換したものですから。もう一回喜多ちゃんにライトが当たった時に確信しました。これあるやろと。
Zepp Osakaで生音で聞きはしたんですけど、やっぱり物語として見るこの流れは違いまして、これこそ、アニメ8話の中で描き切れなかった画面外の部分の可視化をやり遂げたこの舞台の醍醐味だったのかなと思いました。
いや、本当に現地で見たかった。当日券買えばよかったと本気で後悔しました。あのバンドの終わりの会場のアガりきった雰囲気は去年己の身で体験しましたし、そこからドッペルゲンガーにつながったら絶対声出るくらい盛り上がるし。
ワタシダケユウレイ
ワタシダケユウレイはイントロの出だしでアニメの短尺版では流れないギターの音色が。この瞬間フルを確信しました。いやー、めちゃくちゃ良かったです。この曲はやっぱりフルで聞かないと狂えないので、聞けてよかったです。何気にすべてのコンテンツ含めて初生演奏だと思うので、マジで聞けてよかったです。
忘れてやらない
喜多ちゃんの手拍子煽りから始まるこの曲。観客も一緒になって手拍子で盛り上げます。
アニメでは「何回だって」の所で首を傾けるシーンが人気ですが、舞台でもここはしっかり再現。喜多ちゃんの笑顔が眩しかったです。
あと、結束バンド最難関ともいわれるギターソロですが、しっかりとこなしていました。すごい。
星座になれたら
去年の舞台終了後、山崎さんがあのシーンどうするんだとツイートして当時から皆が注目していた楽曲でした。楽曲が始まった時点では確かに弦は切れてませんでしたし、正直金属でできた弦を都合のいいタイミングで切ることなんてできないと思うのですが、マジで弦は切れてました。しゃがんだ時に切ったのかと思いましたが、配信を見返すとどうやら後ろを向いた時にが縁が切れたようです。原理がどうやっても分かりません。複数回観に行った方のポストやキタニさんのラジオで聞いた感じ、やっぱりどうやって弦を切ったのかよくわかっていないようです。
ボトルネック奏法は編曲の三井さんですら何度も動画を撮り直すくらいには安定しない奏法なわけですが、しっかり一発でキメてくるのはまもさん流石だなと思いました。
小さな海
この曲が披露されるなんて全く思ってませんでした。まっっっじでノーマークでした。アニメにおける最後の曲がフラッシュバッカーだとするなら、舞台における最後の曲が小さな海になるのではないかというくらい、舞台の背景とか、見に来た観客たちの心情なんかとマッチして、現地で泣きそうになりました。このアニメと舞台がきっかけで、生活が一変しいろんな経験をすることになった自分としては、改めて聞き直すことになった事でこの曲が大好きになりました。
青春コンプレックス
何度聞いても飽きることのない私が最も好きな曲です。ライブなどで擦り切れるほど聞いている曲ですが、やはり結束バンドの4人で演奏されるこの曲というものはれはそれは尊いものです。
また、配信含めて様々な公演を見た私としては、この曲でキャストの皆さんの成長が感じられてとても楽しかったです。
転がる岩、君に朝が降る
Part1が何が悪いで終わったように、Part2はこの曲で終わりました。
そして、まもさんがまさかの舞台上で生演奏。青山さんの時とはまた違う、本当に心から震えてるんじゃないかって言うような震え声がもうまさしく後藤ひとりであり、私は後藤ひとりを今この目で見ているというような感覚になれました。
星座になれたら
文化祭では弦が切れてフルで引けなかった曲。それをフルで。今度はトラブルは起きないはず。なんてったてまもさんは直前にトー横キッズに「休みの日ぐらい両親に顔見せなさい」と他人孝行したそうですからね。
本当はライブの時みたいに手を振りたかったんですけど、流石に自重して体を左右に揺らしました。隣に座ってたピンク髪の兄ちゃんも一緒に揺れてました。
カーテンコール
今回は千穐楽という事もあってか、キャストさん一人ずつ挨拶され(させられ)ました。
去年と同様大変に挙動不審でおられる守乃さん。この1年の間にライブ等いろいろ経験されてましたが、挙動不審なさまは去年と変わらず、しっかりアワアワしてました。
役が抜けた途端まるで人が変わったかのようにスンとして、客席から「断酒した?」と煽られる月川さん。
今年もやっぱり泣いちゃう小山内さん、またティッシュ渡しに奔走する守乃さん、泣かないって決めてたのにもらい泣きしちゃった大竹さん。
アニメの後半部分がまだ上演されていなかった前回と違って、今回は本当に次がある見込みが全くない(現段階で2期の制作も発表されていない)舞台だった訳ですが、それでも未結奈さんを皮切りに多くのキャストさんが次もまたやりたい、また会いたいとおっしゃっていました。
去年、最後の最後に土下座して大竹さん大森さんに連行されていた守乃さんでしたが、今年は三方向にそれぞれ土下座してやっぱりお二人に連行されていました。
最後に
去年は初めて見に行った舞台、初めて一人で行った旅行、初めて行った新宿と何もかも分からずに突撃したわけですが、この1年でライブハウスに行って、シーパラに行って、Zepp大阪にも行って、いろんな経験が出来ました。そのなかでずっと楽しみにしていた続編だったので、実際に行けて本当によかったですし、めちゃくちゃ楽しかったです。
正直、ここから、何か続編が来るとは考えにくいです。というのも、この舞台はアニメ版を基本に構成されている作品ですので、アニメ2期が来ない限り続編は無いわけです。
しかし、前述したようにアニメ2期は絶対に来るとは言われているものの未だ制作決定されているわけではなく、1期時点で制作に3年かかっているくらいですから、2期がすぐに放映されることはないでしょう。更に、制作陣も斎藤監督はフリーレン、梅原Pは逃げ若等他の人気作を抱えておられますし、ならさんやけろりらさんも同様で、制作会社の方もかなりの数の続編決定アニメを抱えておられます。キャストさんも既に期待の若手枠だった鈴代さんと長谷川さんは勿論、この作品以降出演作品が激増した青山さんと水野さん、4人とも当時より更に忙しい事でしょうから、1期の比じゃないほど制作は難しいでしょう。ましてや期待作なわけですし。
それでも、もしかしたら再演が起こるかもしれないし、アニメ版キャストとの何らかの交流イベントが開催される可能性も0ではないので、アンケートに答えて円盤買ったらまた何か起こるかもしれません。去年みたいに!去年も今年があるなんて決まってなかったわけですから。
だから皆さん、感想をたくさん運営に送りましょう!そしてお金を落としましょう!
ごめんなさい、ギリギリまでアーカイブを見返してコレ書いてたら、配信見てねって言う暇が無くなりました。代わりに円盤買ってください!
おまけ
翌日、きらら展を見に行ってきました。結束バンドの歌ってみた楽曲めちゃくちゃよかったから是非聞いてほしいし、是非円盤化してほしいです。
あと、ちゃんと図録とSUNは2冊ずつ買ってきました。