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1年の海外生活を終えて

およそ1年の海外生活が終わった。ワーホリにいこう!と思い立って仕事を辞め、フィリピンへ飛び立ったのが去年の1月のこと。正確には3ヶ月フィリピンに語学留学し、その後一時帰国を経てオーストラリアにワーホリで10ヶ月ほど滞在した。

海外生活は本当に大変なことばかりだった。仕事が見つからない、給料未払い問題、家賃物価高すぎ、ルームメイトとのいざこざ、等々上げ出したらキリがない。楽しかった!と言える時間より、苦しかった!と言える時間の方が長かったと思う。それでも海外に出るという選択をして本当に良かったと胸を張って言える。

良かったことと言えば、何といっても価値観の違いを肌で感じられたことだ。海外へ行くメリットとして挙げられることが多いが、実際に体感するのと人づてに話を聞くのではその衝撃は全く違った。私がオーストラリアで1番長く滞在したメルボルンという街はオーストラリア内でも特に多様な人種に溢れた街だった。それでも皆んながみんなの文化を尊重して生きていて、なんて素敵な街なんだろうといつも感じていたし、1番好きな街になった。(しかもコーヒーが最高に美味しい!)
そんな多様性に触れていく中で、日本での自分がいかに個性や自信を無くして生きてきたのかを思い知った。たとえスキルがなくても自信満々に振る舞ったり、自分の気持ちを1番に優先したり、趣味の本気度なんて気にせず私の趣味はこれ!と伝えたり、とにかく自分を表現していてみんな魅力的で生き生きしていた。”自分”という主軸で生きていた。

イベントでライトアップされたFlinders Street station

フィリピンでもそうだ。地域にもよるだろうが、私の滞在した地域ではインフラも弱く頻繁に停電や断水が起きていたし、衛生環境もお世辞にも良いとは言えなかった。それでもみんな明るく楽しそうに生きていた。陽気で歌うことが大好きな人が多く、常に誰かが歌ってたり、どこからか楽しげな音楽が聞こえてきた。たとえ歌が得意でなくても、人前で堂々とパフォーマンスするし誰も下手だとか非難しない。そんな国民性も素敵だと思った。途上国だとか先進国だとか、そんなものは幸福度に全く関係ないんだと気が付いた。

Mirador Heritage And Eco Parkからの景色

あとは、日本という国を外から客観的にみることができたのも良かった。恥ずかしながら、日本にいた頃は漠然と諸外国の方が日本より安定していそうとか、先行きも明るそうとか思っていた。でも実際はどんな国でも大なり小なり問題に直面していて、完璧な国なんて1つもないし、日本は衰退の一途を辿っているかもしれないけれど、まだまだ経済大国であると思った。

年齢的に性格が劇的に変わったとかそんなことは一切なかったし、コミュ力が上がったわけでもないけれど、この海外生活が私の人生に多大な影響を与えてくれた。これからやりたいことも見えてきたので、帰国後の生活もとっても楽しみ。まずは美味しい日本食をたらふく食べたいな。

最後に、2年以上前の過去記事たちにいいねやシェアをしてくださってありがとうございました。

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