72やすみ(歌集の感想)
誕生日に届いためっちゃ幸せな歌集「72」
おばけさんと真ん中さんは私にとっては、別格に特別な歌人でもある(夏さんは、その後知りました…)
短歌を好きになったきっかけが木下龍也さん、岡本真帆さんだとすれば、こんなにも素敵な短歌がTwitterで溢れてると気がつかせてくれたかたがたである
知ってからずっと、このおふたりの歌集を欲しくて仕方なかった。゚(゚´Д`゚)゚。
さて素敵な夏がいっぱい………どっちかというとちょい苦い&酸っぱい気がするけど………な歌集のなかですきな短歌について
(おばけさん)
6ページめ
ミニ扇風機可愛い…ううんって音だろうけど、それが何か可愛いわがままっぽい…
19ぺージめ
痛い
痛いのに上の句がひらがなだからか悲壮感は無い
痛いのは短歌でも嫌なのに、うまく言えないけどこの短歌は好き
27ページめ
つまり夏は青いんだな、と
バク可愛い、可愛いよバク
28ページめ
ループする対象がいくつも考えられて、でも好きな短歌
主体なのか(タイムリープ的に)、動画なのか(実際の事象として、ループ再生)、同一のものでなく似たものが何度もなのか(比喩的な話)
どれにしても、それでも何度も見るのであれば、そこには主体の意思がある
一緒にいる誰かなのか、または思い出なのか、分からないけど思い入れがあるから何度も見るんだ
(真ん中さん)
41ページ
季節も思い出も捨てられないのに?
でも、そう言い切る主体の気持ちが、苦しい
58ページ
泣けない時の方がツラいと思う、経験則的に
代わりに放つ方法がそれであれば、きっとその音は滲んでるはず
59ページ
①、が好き
確かに奴らからすれば間違いなく静かですよね
60ページ
「正しく」というところに無性に心が締めつけられて…そもそも人は、この空が好きすぎるかもしれない
(水口夏さん)
66ページ
先取りした物の埋め合わせを後からする
きっとさっぱりしたのにまた汗ばむんだろうな
67ページ
グラスの中のちいさな音が響く部屋の静かさ、夜の苦しくない程度の熱を持った空気感が好き
76ページ
役にたたない、でも、「べき」のためって世の中たくさんある気がする
その底に感じる諦めはよく知っています…
公開するのに間が空いてしまいました…
この夏の思い出の一つになりました!