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筝と、バイオリンと、ピアノ。三人寄れば文殊の知恵。 Three wisdoms 22th live

水曜日、
お知らせをいただきすぐ予約して、楽しみにしていたMK TOKYO STUDIO こけら落としライブ。高田馬場駅から美味しそうなお店が並ぶ通りを抜けて住宅街に入ったらすぐのロケーション。ノー残業デーでしたので、19時スタートも余裕でした。

以前も小林真由子さんのレッスンルームでのライブに伺ったことがありますが、このスタジオは同じ建物の店舗だった一階部分をリフォームした、本格的なスペース。
尺八奏者でもあるご主人がにこやかに立つカウンターにまずびっくりしました!

木の床、木のテーブル。落ち着く〜〜。

既に練習会などのスタジオとして活用されているのですよ、と、同席した小林さんのお弟子さんが教えてくださいましたが、確かに10人くらいの筝の合奏をするのにはバッチリですね。

というわけで、筝の演奏はMCなしで、定村史郎さんの「シンボル」 からスタート。
いわゆる現代音楽的な、緊張感と深い間を感じさせる音楽で、この空間の響きの素晴らしさを実感。
箏もヴァイオリンもピアノも、マイクで拾わない生音なのですが、長すぎず、短過ぎない残響がいい。

小林真由子(筝)  定村志郎(Vn)  石井彰(pf)

次はこのユニットでは初期から演奏しているEST のElevation of love。
そして!真由子さんの新曲、Again。

優しいバラードで、いろいろな深い思いがこめられているとのことでした。また聴いてみたい。このセット終わりは石井さんがこのユニットのために書きおろしたその名もThree Wisdoms。

自分は多分、このユニット名が付く前からライブを聴いていると思います(そして、多分コンプリート)。

セカンドはまずノルウェーの森、フリーにコードの響きの中でそれぞれが何かを試しているような。
そして、定村さんのヴァイオリンがギターのようにかき鳴らされて始まったのは、ジョビンのWave。そして武満徹の翼。MCでおっしゃるようにヴォーカルが入ったら確かに素敵でしょう。
そして石井さんオリジナル「The face reflected in the water 〜 水に映った顔」の幽玄な世界に圧倒されました。

アンコールはセッション的にOver the rainbow。まだまだやりたいことはいっぱいあるんだろうなあ、そんな予感を感じさせる、楽しげな合奏でした。

打ち上げ的にシャンパンもいただき、顔見知りのお客様やご家族の皆様とおしゃべりするのも幸せで。

乾杯の発声は石井さん、でも持ってらっしゃるのはノンアルコールだそう。


華やかでありながら、親密で温かい夜でございました。
またここで演奏を聴ける日を楽しみにしております。


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