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語り合う2台のピアノ

木曜日。三鷹へ。

なんとSold outでした、メール予約しておいてよかった。
栗林すみれ(pf)石井彰(pf)のDuo。

着いたら客席一杯。そして真由子さんご夫妻とお嬢さん、Natsukoさん、千鶴子さん、O野さん、M下さん、、ここでお会いできるとは。嬉しい。

言われて気づきましたが、以前は病院だったのかも。

スタートはI love you,Porgy 。キース・ジャレットのソロの、あの気配。まだ探りながら時間をたっぷりとっているようで。石井さんのSometime in the snow 、すみれさんのオリジナル ときかさねの讃歌、Two for the road。音が混ざり合って、どちらがどのフレーズを弾いているのかわからない、のですみれさんの手元をじっと見ていました。

リスナーとして個人的に2台ピアノ、って2ギターよりはるかにきくのが難しい、と思っています。まず、どちらがどの音を弾いているが、音色からは分かりにくいし、視覚的にもよくみえない。でも、今回はさすがにお互いをよく知っているお二人、音の混ざり合いかたが気持ちよかったし、石井さんもすみれさんも手元をみると柔らかく、少なめの音で弾いてらっしゃるのがわかる、凄いことだな。

そして、自分のすぐ後ろに座った方、見覚えあると思ったら調理師の辻さんでした!

2台のピアノをお昼からずっと調律されていたそうです。セットの合間にご挨拶させていただいたら、ここのお店でのピアノDUOは4回目だけど、音が寄り添いあって最高だ、とおっしゃっていました。ピアニスト同士の対決!みたいになってしまいがちなんですって。(そのピアニストさんの名前を伺ってちょっと想像できました笑)

実は石井さんとすみれさんのDuoを聴くのは初めてではないのですが、今回はその時の印象とかなり違う感じがしました。

https://20220501kanysbaropen.seesaa.net/article/202201article_14.html?

セカンドはピアノをチェンジしてまず幸せ溢れるすみれさんのHere my home、生き生きと語り合うI should care。素晴らしいJazzだと思いました。なんとなく、前半より音がクリアに聴こえる。

後半は石井さんが右。

石井さんのユークロニア(時のない世界)は美しいメロディの間に苦味のあるフリーな世界が。
ラストはWaltz step。なんて楽しそうなの!
アンコールは、優しい、すみれさんのIf never tomorrow comes 。

向こう側のピアノの方が新しいそうです

終演後、ご挨拶もそこそこに駅まで数分の夜道を急ぎましたが、やはり久々の午前様になってしまいました。昔は平気だったんだけどな、やはり睡眠4時間はキツいな…

それでも行く価値のあるライブだったと思います。


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