Jazz Liveでスタンダードを聴く意味
金曜日。
年末の休みが始まり朝から洗濯洗濯片付け掃除でしたが、夜は後楽園からボンクラージュへ。
石井さんがこのライブスポットに出演されるのは久しぶりです。多分一年振り以上。
(自分は加藤さん吉野さんセッションを聞きに行っています)
チンさんこと鈴木良雄さんのベースをちゃんと聴くのは初めてかもしれません。
そして、石井さんのピアノとのDuoはもちろん初めてです。
お店に向かう途中でビールを買って、ついでに安くなっていたパンを齧りながら壱岐坂を登っていたら、この間Zek3Liveでお会いしたネジ屋さんに声かけられびっくり。もちろんネジ屋さんも狙って来たそうです。
1曲目はLike someone in love。
少し長めのルバートのピアノイントロから、ベースが入ってくると音楽がふわっとふくらんで踊り出す、その瞬間の楽しいこと!(この曲、堀江くんがギブソンのコンテストでソロで弾いてそのコードワークにびっくりしたのですが)もちろん石井さんのコードの響きもあっと驚く面白さ、でも心地よく流れていくのです。別に特別なアレンジやテンポでもないのに耳が離れない。
Once I loved、そして石井さんのオリジナルFor Bill。
続いてAlone togheter、このセット最後はAll the things you are。セッションでよくやるイントロからの。しかしこの魅力はなんでしょうか。スタンダードはどの曲も、アマチュアのセッションで自分が「できますよ」といってしまう曲ですが、恥ずかしくなりました。楽譜を見ないで弾けるというだけじゃ意味がない、そこから何ができるのか、、いや最近全然セッションにも行っていない。練習すらサボっている。
セカンドはInvitationから。そしてモナ・リザ。鈴木さんのアルコテーマが息づかいがわかるほど歌っていて、素晴らしかった。
続いてはなんと、枯葉。この二人がやるとこんないい曲なのかと、アマチュアセッションで枯葉がコールされるとなーんだ、と思ってしまう自分は猛省したのでありました。
そして鈴木さんのオリジナルWings(翼)、シンプルで美しいメロディ。鈴木さん、石井さんのピアノを聴きながらずっとニコニコしている。自分の曲を美しく奏で合うということはなんと嬉しいことなのでありましょうか。
締めはBillie’s Bounce。最近の石井さんのライブではこういうスタンダードは滅多に聴けない。
でもジャズミュージシャンである、ということはこういうことなのだ、どんな久しぶりの人とでも、その場で自分を出して演奏できる、その人らしさが滲んで出てしまう。
アンコールはバラードでWhen I fall in love。もちろんすごく美しかった!!