リレーションシップとしてのスキンケア

たった2秒で好印象　韓流素肌プロデュース
韓国皮膚美容管理師の林理絵です。

卒業写真を撮らないといけない娘の肌を少しキレイにしてあげようと、お肌管理をしてあげました。そして、その肌を見て夫が「自分にはしてくれないのか～～」と言うので夫のお肌管理までしながら、フッと感じたことを今日は記していこうと思います。

オンナ40代　自分の事だけじゃない肌管理

女性の平均結婚年齢は29歳、平均初産年齢は30代と言われている現代

40代でお子様がいらっしゃる方って、平均的に思春期の子供が多い感じがします。
そんな私は晩婚だったので、まだまだ子供は小さいほうなのですが、上の子供はお肌に悩みが出る年齢になってきました。

40代になると、女性は自分の肌の変化を感じずにはいられない時、そしてお子様も、子供の頃のツヤツヤ、ぷるぷるの肌から、ブツブツが出てくる時期になります。

お母さんも、お子様も同時にお肌の悩みを感じる年代になると感じます。

この全く真逆ともいえる変化．．．基礎化粧品を一緒に使うのはかなりＮＧですが、唯一一緒に使えるものがあるって知っていましたか？

こんな症状に悩む年代

40代からの女性の悩みは、シミとシワが多いですね。
この問題を引き起こしているのが、水分不足と古い角質です。

10代の思春期の悩みは、ニキビですね。
この問題を引き起こしているのが、油分分泌の過多と古い角質です。

ここで、共通しているのは『角質』なんですね。

ニキビと角質？？　水分不足で角質？？

と不思議に思うでしょうが、それにはこんな要因があるんです。

それは、ニキビが発生するメカニズムを考えると理解が出来ます。

ニキビは毛穴から出ることが出来なかった油分が酸化し、炎症を起こしていきます。ようは、毛穴がふさがってしまうがゆえに起こる現象です。
ふさがった肌は、下からどんどん出られない油分が押し上げてきて皮膚が盛り上がるという状況になります。
これがニキビと言われるものです。
炎症を起こした肌の一部の周囲は凸になり、新陳代謝が上手くいかないため角質が厚くなりやすくなります。
そして凸の端の部分が汚れが取れにくい状況になっているのです。
そうすると、油分の残りかすや、ホコリの残りが凸っとなった部分に溜まり、その部分には更に落ちきれなかった角質が溜まります。
そうなると更に分泌の妨げになり、またニキビが発生してくるという悪循環になるわけです。

そして、40代の肌は水分不足に陥りがちです。
水分不足になるとバリア機能が低下していくのです。
そうなると、外気からの影響を非常に受けやすい状態になります。
バリア機能が低下した肌は、角質がポロポロとあちこちで剥がれ落ちる状況です。
例えていうと地震が起きた時のレンガのような状況ですね。
ぜんぶが一度に崩れるのではなくて、あちらこちら穴が出来る感じです。
そうなると、水分を保水しようとしても、入るところと入りずらいところが出てきて、更にキメが不均等になり、しわが深くなったり、くすみやシミの目立ちが気になるようになるでしょう。

そこで、両者に共通している角質をお掃除することが、それぞれの問題を軽くしていく方法となるのです。

親子でピーリングを共有する

角質除去又はピーリングと言われている商品を活用していただければいいです。
もし、親子で角質をケアしようと思うなら、一緒に使えるものを探すことで経済的にも、早く使い切るという衛生面でも良いのではないか？と私は考えます。

しかし、肌質に合った商品を使うというのが前提ですよ。

沢山の角質ケア（ピーリング）の中でも、どのお肌にも問題が起こりにくい、リスクが低い商品を一緒に使えばいいのではないか？ということです。
ピーリングは毎日するものではありませんし、一つ購入すると結構長い間使えたりします。
ならば、お母さんとお子様が一緒に使う方が経済的ですし、早く使いきれるという面では衛生的ではないでしょうか？

どんなピーリングがいいの？

様々な形で、ピーリングは存在していますが、ある物は水分不足の肌には強すぎるし、ある物は肌の角質をゴッソリ取るようなものもあります。

しかし、このようなピーリングは肌が敏感になったり、ドライスキンになる要因にもなりますので、素人が使うには知識が必要です。

そこで、比較的万人の肌に安全であると言われているのが
酵素パウダーとクレイパウダーです。

酵素パウダーは、酸を利用しタンパク質を分解するとともに、古い角質も分解し角質を落としてくれます。

クレイパウダーは、クレイの性質を利用し余分な脂や古い角質を吸着し、潤いも与える特徴があります。

どちらを使うかは、ご本人が決めるといいですが、どちらも比較的肌トラブルのリスクが低いピーリング剤になります。（全ての人に安全ではありません）

ピーリングする周期

ピーリングをする時は、肌の状況によって変わります。

顔全体に広がるニキビ肌なら、週に3～4回

時々ニキビが出るくらいなら、週に1～2回ほどでいいでしょう

40代以上の方に関しては、週に1回、または2週間に1回でもよいです。
肌コンディションに応じて、周期を考えるといいですね。

ピーリングをすることが目的になり、ピーリングをしたから大丈夫！と思っては危険です。
ピーリング後の肌はキレイになった分、角質を取ったわけですから外気に非常に敏感になりやすいのです。

その為に大切なのが、早期のバリア機能の回復です。
そのバリア機能の根本は水分だということを覚えておいてくださいね。

終わりに

私は皮膚管理の専門家ですが、一人の子の親として思うことは、スキンケアは親子の関係も良くするツールになると思うのです。
肌を触られることが嫌いな子供はいませんし、親の手のぬくもりは最高の愛の表現だと思うのです。もちろん思春期になると親を避けることもあるかもしれませんが、母の手はどんなに大きくなっても忘れることが出来ないぬくもりではないでしょうか？

親と子、お肌の問題は違っても、角質の整理という共通点を通じて、親子の会話だったり、お互いのケアを手伝ったりすることも、スキンシップの一つであり、親子関係を良好にしていくきっかけになれば最高だと思います。

ピーリングは面倒かもしれませんが、定期的にすることで、肌のキメも整いツヤのあるお肌になりますし、シワの予防にもなりますし、何より親子の会話が生まれます。
肌改善のリレーションシップ（関係性）としてピーリングを親子で取り入れてみてはいかがでしょか？

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