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小論文の基礎ルール5 書き方 例文 テーマ 社会人 看護 過去問 大学 添削 参考書

🔵看護受験 小論文の書き方
🔳基礎ルール:5
〜だろうか、〜ではないか、は永久禁止
※修辞疑問文は絶対に使うな!!

学術論文やレポートと受験の小論文をごちゃまぜしてはいけない。

ごちゃまぜにしている実力なき小論文講師が山ほどいます。

受験生レベルだと見わけがつかないのかもしれない。彼らの小論文の参考書などはまったく参考になりません。

私が確認したところ、書店に置いてある看護受験用の小論文の参考書は全てダメですね。

実力のない講師が執筆した参考書にはこのように書かれてあります。

『入試小論文の設問は、「○○についてあなたの考えを述べなさい」、というものが多い。したがって、「○○とはどうあるべきだろうか」、「○○を実現するためには何が必要だろうか」というように、論点は疑問形で示すとよい』

これを鵜呑みにして

絶対に疑問形を使ってはいけません
小論文とは自分の考えを明確に書くもの

「○○とはどうあるべきだろうか」、「○○を実現するためには何が必要だろうか」と書いても意味がない。

疑問形の文末表現は、意見に伴う責任からの回避になってしまう。
「~ではないか」や「本当に~だろうか」といった表現は曖昧な表現になる。

そうでしょうか、いやそんなことはありませんという使い方だからです。本来はそこまで引っ張って読者に媚びた表現を使うことはない。むしろ断定で言い切ってしまった方がスッキリします。
断定表現の使用を躊躇してはいけません。

「~だ」「〜である」と書いてしまう方が明確になります。その後から理由をきちんとつければ、それで十分です。なぜそのような考えを持つにいたったのかということをはっきり証明することが大切です。

採点者の立場になってみてください。
「〜だろうか」「〜ではなかろうか」などと修辞疑問文を連発し、この小論文の書き手はしきりに読者に同意を求めてくる。
表現が曖昧すぎる。書き手は自信がなく、主張が明確ではない。その後に出てくる根拠の説明も漠然としている。

受験小論文、とくに看護受験では絶対に使わないこと!

もちろん、学術論文の場合、「~だろうか」や「~ではないか」を問題提起として使い、深い考察へと導くことはできる。

研究レポートでもパワーフレーズとして使う場合がある。

(例)文章の前半

「このAという結果は何故生まれるの"だろうか"。過去の事案BとCを考察すると、Dという結果が導き出される。つまりAは~」

科学的なデータなどからの考察が必要な「学術論文」ではOKです。科学的考察から結論を導くために使われるからです。
客観的数値データを用いて考察するのだから問題ありません。

ところが、看護受験の小論文で受験生が修辞疑問文を使ってしまう対象は文学的な文章です。そこに科学はありません。文章のまとめの段階で以下のように使うのはダメです。

※NG例

「このAという結果は何故生まれるの"だろうか"。我々は深く考えていかなければならない」

なぜ生まれるのだろうか、深く考える、などとつまらないことを書いても意味がない。
これじゃ、全く中身のない文です。

そもそも、看護受験で深い考察は不要です。
理系の深い考察が必要なテーマは出題されないからです。

もう一例
以下のテーマ型の小論文があったとします。

「循環型社会の実現のために、行政はどのようなことに取り組んでいくべきか、あなたの考えを述べなさい」

これに対しての回答
「循環型社会を実現していくために行政はどのようなことに取り組むべきだろうか。さまざまな観点から取り組む必要があるが、果たして実現は可能だろうか。あるいは困難な道のりなのだろうか。私も市民の一人としてこの問題としっかり向き合っていきたい」

こういったムダな回答がよくあります。

「循環型社会を実現していくために行政はどのようなことに取り組むべきだろうか」は、単に問題文を繰り返しているだけです。

「果たして実現は可能だろうか」も、「ああでもない、こうでもない」と言っているだけで、何も議論が深まっていない。

要するに、全く無意味な文を書いているだけなのです。

「私も市民の一人としてこの問題としっかり向き合っていきたい」のようなことを書いている答案もよく見かけますが、書くまでもないことです。

「以下、循環型社会実現の取り組みについて私の考えを論じていくこととする」も、それを聞かれているのですから、言うまでもないことです。

当たり前のことを当たり前のように書いても意味がない。

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