現人類が抱える課題
人間の責任。
先人、先達、先輩として、そして親として、これまでの恩恵を後世にしっかりと引き継げるか否か。
これ実相における最大の責任。
己が生きてきた真の生き様がこれに現れる。
私は何事もなく幸せに生きてこれたからそれでいい、僕は自分のことで精一杯頑張ったのだからそれでいい、自分さえ良ければいい、この先、誰がどうなろうが知ったこっちゃない…。
「いやあ、自分のことで精一杯で、他人のことなんて考えている暇はありませんて。とにかく今忙しいんで、未来の話とか後にしてもらえますかね」
「これからの世代の子たちのことなんか考えている余裕ないです。自分だちの将来のことだけで一杯いっぱいで。年金のこととか、老後がちゃんと保障されるのかとか不安で仕方がありません」
「水とか食料とか資源とか、心配する必要ないでしょ?大丈夫ですよ。ほら、こんなにたくさんあるし。それらが将来無くなりそうだとか言うのって、何の根拠もないんでしょ?不安を煽って従順にさせるっていう魂胆みえみえなんで」
「私たちは、先人たちの恩恵を受けられて初めて生きていける存在だと思います。だとしたら、自分たちが何もせず、ただ消費するだけで終わるのはダメでしょう。それは流石に良心が痛みます」
「大人たちを見ていると、詭弁ばかり。何かそれっぽく聞こえるように言うけれど、自分たちのことしか考えてない。だから大人たちに未来のことを任せておけない。私たち自身が立ち上がるしかない!」…。
現人類が抱える課題。
それは、未来のあらゆる生命に対する責任を負う覚悟が出来ていないこと。
これ無責任と云う。
この無責任、そして無関心な心根は、あの世で最大の咎めを受ける。
「いや、だからもう自分のことで精一杯なんです。これからも真面目に生きますので勘弁して下さい」…。
勘弁ならぬのだよ。
お主らが拵えてきた我欲で生きた業は、たっぷりとあの世で償ってもらう。
その厳しさたるや、常に喉が渇き、飢え、痛み、苦しみが絶えぬことを推して知るべし。
何人も責任ある引継ぎをして逝け。
それが人間の責任。
そのことを肝に銘じ、身分相応の分だけ使わせて頂き、無駄を無くし、これまで廃棄してきたものを再生し、次なる資源を生み出します。
有難う御座います。