他をあたれ!旅に出ろ!足を使って考えろ!
「電車の先頭3両には乗るな」
「ホームの先頭には立つな」
「夜は出歩くな」
「河原にテントを張るな」
「おばけが出るぞ」
「危険に近づくな」
子どものころ見聞きした、大人の世界や自然の中で起こる事件や事故や身近な危険はファンタジー。
どうして?なんで?
どうして?なんで?と大人に聞きながら、ビビリながら、失敗しながら、危険をおかしながら、ひとつひとつ確認をして理解をする。ファンタジーだったものが目の前に現れた瞬間に、ぼくらは成長のカギを手にする
成長とは、生きるために必要な〈考える〉ということをやめない才能のこと。常に外へ向かって生きようとする子どもたちに与えられたはじめの一歩、そして身につけなきゃならないこと。
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その才能を手放さずにいる者もいれば、手放してしまった者もいる。
便利でクールな都会/温かくて不便な田舎
山の中で生きている友人とコンクリートに囲まれて生活している友人が、オンラインでオンタイムな時間を共有できるようになった。
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山の友人は、畑で取れる野菜や、熊が出てきやしないかという恐怖と不安はあるけど、「田舎ってやっぱり恵まれているなぁ」と教えてくれました。
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コンクリートの友人は、人との距離は近く、その関係に一喜一憂する毎日で疲れちゃうけど、「子どもたちにはいろんな人に会ってほしい」と話してくれました。
山とコンクリートのちがい
関わっている対象が明らかに違うんです。
山には自然があり、いや、山は自然で、自然そのものがむき出し迫ってる。
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コンクリート生活にも感情があり、いや、コンクリートは人だらけで、人の感情がむき出し迫ってくる。
旅に出ろ!
ぼくがいつもそう伝えているのは、山とコンクリートが違いすぎるからなんです。同じ人間がこうまでちがう生活をしていると、ありとあらゆる歪みが生じます。その歪みを多くの地域や人に見てきました。
近すぎると見えない。遠すぎても見えない。だから旅というやり方で、行ったり来たりと視点や立場を変えてみないか、と。
そう、他をあたればいいんです。
自分との付き合い方
人に疲れたら山へこもり
山に疲れたら人を頼る
そうやって暮らしながら手に入れられることがある。
瞬発力、しなやかさ、覚悟、寛容、etc......
それから、愛とユーモアと想像力。
それを手にすることができれば、どこにいてもどんなときでも自分の場所を見つけられる、かも知れない。自分にとって過ごしやすい環境を整える術を手に入れられる、かも知れない。
おばけがいた時代
夜出歩くと、まだおばけがいた時代。おばけのおかげで、ぼくは夜は危ないということを知りました。人知を超えた存在への畏れ、どうにもできない領域。そういうものがあるんだってことを知らないと、行ってはいけないところへ進んでしまう。失敗もたくさんした。今だって、これからだって。
まずは試してみる。どこがどう危険で、どうすれば危険かそうじゃないかを見極められるのか。訪ねて触れて見て聞いてやってみないとわからない。
おとなはどこかでそれを手放してしまった。
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考える必要のない場所からものを見ているおとなたちは、考える必要のないことだと切り捨ててしまった。都会と自然が切り離された原因を、大人たちが作ってしまった。かつては子どもだったはずの大人たちが。
考えろ、子どもたち!
この週末、〈山の中で生きている子ども〉と〈コンクリートに囲まれて生活している子ども〉が、オンラインでオンタイムな時間を共有する
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小学生、中学生、高校生が、東京、岐阜、福岡、フィンランドから集結♪
大人は黙って聞いてなさい!
たのしみだー!