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「反東大」をめぐる対談――編集長のイチオシ(No.1066)

考える人 メールマガジン
2024年7月4日号(No. 1066)

「反東大」をめぐる対談――編集長のイチオシ

「考える人」連載から約4年、日本思想史を専門とする尾原宏之氏の新刊『「反・東大」の思想史』(新潮選書)が、2024年5月に刊行されました。同書は、国家のエリート養成機関として設立された「東大」に対して、昂然と反旗を翻した教育者・思想家たちの系譜を紹介。慶應義塾や早稲田、一橋大学、京都大学から、労働運動家、右翼まで、彼らが掲げた「反・東大の思想」に迫る力作評論です。

 刊行を記念し、日本思想史を専門とする河野有理氏と、『反知性主義』の著者・森本あんり氏が同書について語る対談を配信中です。

前編

後編

「日本には明らかに反知性主義の伝統がある。(中略)江戸時代以前の思想史を補助線として加えると、それが分かりやすくなる」と問いかける河野氏に対して、「反知性主義と言うからには(中略)知的権威に対抗しうる『別の軸』を提示することが必要」と返す森本氏。

 はたして、その「別の軸」とは何か? 資本か、それとも宗教か? 日本における反知性主義の源流や系譜とは?

 国立大学の学費や政治家の学歴といったタイムリーな話題にも触れた、読み応えたっぷりの対談です。(編集長・金寿煥)(「波」2024年7月号より)

村井理子『義父母の介護』7月18日発売決定!

村井理子さんの人気連載「村井さんちの生活」から、『義父母の介護』(新潮新書)が誕生! 来月7月18日に発売されることになりました。

義母の認知症が八年前に始まり、義父も五年前に脳梗塞で倒れた。結婚以来そりが合わなかった姑と舅だが、「私がやらなければ!」と一念発起。仕事と家事を抱えながら、義父母のケアに奔走する日々が始まった――。

しかし、急速に進行する認知症、介護サービスを拒絶する義父に翻弄され、やがて体力と気力は限界に。介護は妻の義務なのか? 夫の出番は? 最初の一歩から悪徳業者との闘いまで、超リアルな介護奮闘記!

アクセスランキング

■1位 村井理子「村井さんちの生活」
認知症を少しでも避けたいのなら

■2位 黛まどか「私の同行二人――ふたたびの四国遍路」
第9回 母のこと、父のこと

■3位 桜林直子「あなたには世界がどう見えているか教えてよ 雑談のススメ」
8.「自分」を多面的にみる――わたしの中の鬼コーチ問題

最新記事一覧

■黛まどか「私の同行二人――ふたたびの四国遍路」(7/3)
第10回 口実ではない、発心を探し求めて

高知の太平洋沿い。36/88の道半ば。
「何のために歩いているのか。四国に試されているような気もします」という若い男性の言葉に、あらためて歩く動機について考える。
そして今日も、「照見五蘊皆空 度一切苦厄 舎利子」と唱える。

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