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2020年10月の「考える人」まとめ

10月の「考える人」の動きがよくわかるまとめ記事をお届けします。

新連載2本スタート! 道草晴子「よりみち日記2」&加藤ジャンプ「ロビンソン酒場漂流記」


13歳でちばてつや賞を受賞し漫画家としてデビューするも、14歳で精神科病院に入院した道草さん。その後の波瀾万丈の人生を描いた『みちくさ日記』が話題になりました。今年10月末には新潮社から『よりみち日記』も刊行されています。

本連載でも、道草さんの日常がテーマです。漫画家として再び歩みだしたかと思いきや、コロナ禍で人に会えない日々に。非日常が日常になっていく過程の機微を漏らさず描きます。

『よりみち日記』の試し読みも掲載しています。

そして、「コの字酒場」探検家、そして日本一のポテサラ評論家(!?)加藤ジャンプさんによる連載「ロビンソン酒場漂流記」もスタート。

どの駅から歩いても遠く、「なぜこんな不便な場所に?」という立地に忽然と現われる、それが「ロビンソン酒場」だ!

加藤さんの「コの字酒場」をめぐる著作は漫画やドラマの原作にもなり、テレビ東京「二軒目どうする?」にも出演中。そんな加藤さんが、絶海の孤島で知恵を振り絞って生き延びたロビンソン・クルーソーさながらに、コロナ禍を生き延びる赤提灯を目指して今夜も訪ね歩きます。

いずれも今後の展開が楽しみな連載です。どうぞお付き合いください。

小林秀雄賞受賞記念 斎藤環×與那覇潤
往復書簡「コロナ時代における『対話』という処方箋」

心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』で第19回小林秀雄賞を受賞した斎藤環さんと與那覇潤さんの往復書簡を掲載しました。

ずっと〈対話〉のたいせつさを訴えてきたお2人ですが、このコロナ禍の世相を改めて踏まえた往復書簡を読むと、本書に込められたメッセージがより浮き彫りになってきます。

また、選考委員の片山杜秀、國分功一郎、関川夏央、堀江敏幸、養老孟司各氏の選評も掲載しています。あわせてお読みください。

祝・ペンローズ氏ノーベル物理学賞受賞! 受賞記念企画を2本緊急掲載!

「ペンローズの三角形」「ペンローズ・タイル」で知られるロジャー・ペンローズ氏がノーベル物理学賞を受賞したのを受けて、「考える人」では受賞記念企画を2本掲載いたしました。

まずは『宇宙の始まりと終わりはなぜ同じなのか』など、ペンローズの研究を日本に紹介してきた竹内薫さんに《超天才ペンローズを読み解く10冊》を緊急寄稿していただきました。ブラックホールから人間の心まで、超天才の思想に迫ります。

さらに、以前発行していた雑誌の「考える人」では、2005年に茂木健一郎さんによるペンローズ氏へのロングインタビューを掲載していました。今回の受賞を記念して、この貴重なインタビューを再掲。人の心や脳、意識といった永遠のテーマに物理学はどう迫るのか。記事が掲載された15年前よりも「人工知能」の概念が浸透した今、改めて読んでいただきたい記事です。

読書の秋のおともにどうぞ 試し読み各種掲載

「考える人」の連載から生まれた春間豪太郎さん『草原の国キルギスで勇者になった男』をはじめ、話題の本の試し読みを3本掲載しました。

また、冒険の様子がわかる写真を集めたギャラリーページも開設しました。キルギスの雄大な自然と春間さんの冒険を支えた仲間たちをぜひご覧ください。

今年1月に急逝した文芸評論家の坪内祐三さん。雑誌「考える人」では、創刊時からその名も「考える人」という連載をしていただきました。

坪内さんの最後の著書となった『玉電松原物語』の試し読みと、長年の担当編集者である新潮社・江木裕計による追悼エッセイ「坪内さんがどうしても書きたかった物語」を掲載いたします。

かねてから〈いずれ必ず書く〉と周囲には予告していた『玉電松原物語』の連載を小説新潮で書かれていましたが、突然の最終回を迎えました。まとめられた本は未完ながら、昭和カルチャーの申し子たる坪内さんの、私小説のような昭和文化論となりました。ぜひご一読ください。

11月の「考える人」もお楽しみに!

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考える人|新潮社
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