津野海太郎さんが「わが人生のベスト」に選んだ洋画は?(No. 903)
考える人 メールマガジン
2021年2月25日号(No. 903)
アクセスランキング
■第1位 Superfly越智志帆「ウタのタネ」
ユーズド偏愛
古着への愛を、小さい頃の思い出話を足掛かりにたっぷり書いていただいた回が初登場1位に!
■第2位 ジェーン・スー『生きるとか死ぬとか父親とか』試し読み
普遍にして特別な家族の物語
「マイ・フェア・ダディ! 介護未満の父に娘ができること」を連載中のジェーン・スーさん『生きるとか死ぬとか父親とか』のドラマ化を記念して公開した試し読みがランクイン! 吉田羊さんとジェーン・スーさんがそっくりでびっくりしました。
■第3位 日々野鮎美(イラスト・監修 信濃川日出雄)「山と食欲と私 日々野鮎美の山歩き日誌」
雲取山でテント泊を満喫する
大人気連載の最終回が引き続きランクインです(今は冬山シーズンなので、知識・体力・装備等入念な準備を怠りなく!)
最新記事一覧
■道草晴子「よりみち日記2」(2/19)
9. あべさんとの別れ
「障がい」か「健常」か白黒つけるのではなく「その人にしかない色」を伝えたいとマンガを描き始めた道草さん。創作に悩み苦しんでいるところに、親しい知人との別れが。
■津野海太郎「最後の読書」(2/22)
35 わが人生の映画ベスト10 その2
「わが人生の映画ベスト10」を決めようとしたものの、悩みに悩んでしまった前回。今回はビシッと決めていただきました。3位は『第三の男』、2位は『天井桟敷の人々』。1位は……?
「考える人」と私(3) 金寿煥
引き続き創刊号をひらきます。ノンブル順に連載を紹介すると(敬称略。前回ご紹介したグラフィックの連載は除きます)、
・望月通陽「風に頼んだ手紙」
・坪内祐三「考える人」
・橋本治「いま私たちが考えるべきこと」
・茂木健一郎「仮想の系譜」
・梨木香歩「ぐるりのこと」
・中島義道「醜い日本の私」
・赤瀬川原平「赤瀬川原平の大和魂」
・齋藤孝「天才を生み出す組織とは」
・いとうせいこう「他人の知恵」
・堀江敏幸「河岸段丘」
・小谷野敦「大衆社会を裏返す」
・俵万智「考える短歌」
・阿部謹也「自伝」
・鈴木孝夫「部品交換型文明の光と影」
・玉村豊男「農園主としてのわが人生」
・河合隼雄「神々の処方箋」
・島村奈津「にっぽんをスローにする」
・山川みどり「六十歳になったから」
・平松洋子「柿澤津八百『つる壽』味がたり」
・編集部「考える手」
・中村好文「すまいの流儀」
・宮沢章夫「考えない」
19年経った今でも、なんとバラエティ豊かなラインナップだろうと思わせられる豪華布陣です。同時に、坪内さん、橋本さん、赤瀬川さん、阿部さん、鈴木さん、河合さんがすでに物故したことを思うと、19年という時間の経過を痛切に感じさせられます。
人文・学芸・評論・エッセイ・ルポ――それぞれのジャンルのあわいを突くような絶妙なテーマ設定と人選。「plain living, high thinking」という雑誌のメインキャッチとも絶妙に呼応し、それぞれがバランス良く並ぶ。身内びいきになりますが、創刊号の“貌”としては申し分のないものでしょう。
補欠招集でスタッフとなった私は、当然のことながらそれまでの議論に参加しておらず、異動となった2002年1月の時点で、ほぼラインナップは固まっていたように記憶しています。
いったい自分は何をすればいいのか――。
2002年1月の半ばごろだったでしょうか。ただ口を開けてボーッと待っているばかりの私に松家編集長が声をかけてきました。(つづく)
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